2002 Fiscal Year Annual Research Report
ドミニカ共和国における肥満糖尿病の疾患感受性遺伝子の解析
Project/Area Number |
13576024
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Research Institution | OITA MEDICAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
吉松 博信 大分医科大学, 医学部, 教授 (00166993)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺尾 英夫 大分大学, 保健管理センター, 教授 (10128192)
濱口 和之 大分医科大学, 医学部, 助教授 (60180931)
坂田 利家 中村学園大学, 栄養科学研究部, 教授 (50037420)
青野 祐士 大分医科大学, 医学部, 助教授 (80150936)
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Keywords | ドミニカ共和国 / 2型糖尿病 / PC-1 / 肥満 / 多型 / インスリン抵抗性 / 生活習慣病 / SNP |
Research Abstract |
肥満糖尿病は生活習慣病の代表的疾患であり、遺伝要因に環境要因が複雑に絡み合って発症してくる。このように複雑な肥満糖尿病の疾患感受性遺伝子を解析する場合、複数の人種を対象にした解析や罹患同胞対を用いた解析が必須になってくる。ドミニカ人はアフリカ系黒人とスペイン系白人の混血であり、我々のこれまでの調査で同国の肥満糖尿病患者は日本人の約2〜3倍の頻度で存在することが分かった。本研究の目的は、ドミニカ住民における肥満糖尿病の遺伝要因を明らかにすることである。このため、PC-1遺伝子を中心に、肥満糖尿病関連遺伝子を解析する。本年度は研究代表者を坂田利家から吉松博信に変更した。 これまでに、すでに700人以上の血液(DNA)検体を採取し、臨床データと合わせて解析している。しかし、男性の検体を収集することが比較的困難であったため、今年度は吉松、寺尾、浜口、坂田が出向き、男性のコントロール、肥満、肥満糖尿病者の検体を収集した。また、新たに本研究に加わる病院を捜した結果、新たにUCE大学病院、教職員組合病院との契約が終了した。また、糖負荷試験の検体も追加するため、消化器病センターに出向き、糖負荷試験を行った。また、PC-1遺伝子のK121Q多型が肥満糖尿病に関連しているとの結果を得たため、同遺伝子の重要性に鑑み、同遺伝子の3'端の配列につき、SNP解析を行った。その結果、やはり3'端のSNPより、K121Q多型の方が疾患との連鎖が強いことが判明した。これまでの研究成果を、ドミニカ共和国サントドミンゴ市のドミニカ国立糖尿病内分泌栄養研究所で行われた「肥満と糖尿病に関する多施設合同カンファレンス」において、発表し、現地の新聞では大きく取り挙げられた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Yoshimatsu H, et al.: "Histidine Suppresses Food Intake through Its Conversion into Neuronal Histamine"Exp. Biol. Med.. 227. 63-68 (2002)
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[Publications] Hidaka S, et al.: "Chronic central leptin infusion restores hyperglycemia independently of food intake and insulin level in streptozotocin-induced diabetic rats"FASEB J.. 16. 509-518 (2002)
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[Publications] Yoshimatsu H, et al.: "Histidine induces lipolysis through sympathetic nerve in white adipose tissue"Eur. J. Clin. Invest.. 32. 236-241 (2002)