2003 Fiscal Year Annual Research Report
現代におけるベートーヴェン〈ピアノ・ソナタ〉の演奏表現
Project/Area Number |
13610061
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Research Institution | Showa University of Music |
Principal Investigator |
三谷 温 昭和音楽大学, 音楽学部, 講師 (00229725)
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Keywords | ベートーヴェン / ピアノソナタ / 演奏表現 |
Research Abstract |
4ヵ年計画3年目にあたる本年度の概要は以下のとおり。 ・関係楽譜(自筆譜、初版譜、生前出版譜、原典版、校訂版)、関係文献の収集・調査を前年度に引き続き実施する。 ・各校訂版(Litolff, Steingraeber, Simrock, Schlesinger他出版)におけるアゴーギク、アーティキュレーション、ダイナミクス等に関する比較研究を行ない、時代別特徴を整理する。 ・演奏家自身執筆の著書-エドウィン・フィッシャー(Edwin Fischer)、グレン・グールド(Glenn Gould)、ダニエル・バレンボイム(Danel Barenboim)らの演奏法に関する記載と彼等の演奏の関係を録音により検証する。 ・その他関係文献における演奏表現法、奏法についての記載事項についての検証(演奏)を行なう。 ・Croatia/Dubrovnik音楽学校にて、現時点での研究成果の口頭発表を行なうとともに、意見、情報交換を実施する。 ・Zagreb Academy/Jaksa Zlatar教授、Ljubomir Gasparovic教授他と意見交換および専門的知識の提供を受ける。 ・ベートーヴェン<ピアノソナタ>の演奏表現法の変遷を補完するために、ピアノソナタ以外の作品-変奏曲、交響曲、室内楽曲、協奏曲等における時代別演奏表現法の特徴、演奏表現法変遷の概略を主に録音資料により検証する。
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