2003 Fiscal Year Annual Research Report
不登校などで特別の援助を求める児童生徒に対する・学校・家族・地域の援助システム
Project/Area Number |
13610111
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
石隈 利紀 筑波大学, 心理学系, 教授 (50232278)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野瀬 雅人 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (40224290)
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Keywords | 学校心理学 / 不登校 / 拡大援助チーム / 校内支援委員会 / コーディネーター / スクールカウンセラー / 実践モデル / 役割分担 |
Research Abstract |
本研究は、学校心理学に基づき、学校、家族、地域の援助資源が、子どもの「拡大援助チーム」として機能するための実践モデルの構築をめざし、教師、スクールカウンセラー、保護者、養護教諭、そして地域の資源のチームにおける促進要因と妨害要因について明らかにすることであった。本年度は、調査研究と実践研究のまとめを行った。調査研究では、栃木県、神奈川県、高知県、富山県で、拡大援助チームに関する質問紙調査を行った。質問紙は、「拡大援助チームの形成のきっかけ」「拡大援助チームの構成メンバー」「拡大援助チームへの保護者や地域の専門家の参加の度合い」「拡大援助チーム維持の要因」そして拡大援助チームを支える「校内支援委員会の状況」について尋ねるもので、学内のコーディネーター役、スクールカウンセラー、地域の専門家の三者から回答を得た。その結果、学内のコーディネーターの役割の重要性が確認された。 そして実践研究としては、北海道、茨城県、埼玉県、神奈川県、高知県における実践をまとめた。事例では、とくに(1)拡大援助チーム形成の過程、(2)拡大援助チームにおける、事例のアセスメントおよび援助方針決定に関するコーディネーション、(3)拡大援助チームの維持を支える人間関係や役割分担、(4)拡大援助チームにおけるスクールカウンセラーや地域の専門家の役割に焦点をあてた。その結果、学内のコーディネーターの行動、スクールカウンセラーのコンサルテーションなどが鍵を握ることが確認された。 上記の研究成果をもとに、拡大援助チームの実践モデルを検討した。
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Research Products
(1 results)