2001 Fiscal Year Annual Research Report
日英語のモノリンガル児とバイリンガル児における動詞の項構造の発達
Project/Area Number |
13610154
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Research Institution | Tokyo University of Social Welfare |
Principal Investigator |
大嶋 百合子 東京福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (50326980)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 恵子 東京福祉大学, 社会福祉学部, 講師 (80326991)
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Keywords | バイリンガル / 動詞の項構造 / 空主語・空目的語 / 幼児期 / 自然発話 / インプット / 日英語比較対照 / 横断研究 |
Research Abstract |
1.日本語母語児とその母親3組、英語母語児とその母親3組について自然発話場面での発話を子どもが生後13ヶ月から2週間おきに1時間、縦断的にビデオおよびミニディスクで収録している。日英語のバイリンガル児については2組についてこどもが生後21ヶ月から毎月1回、父親と母親とそれぞれ1時間づつデータを収集していたが、1組は子どもが2歳になった時に母親がフルタイムの仕事について研究協力を辞退したため、現在1組についてだけデータを収集している。収集したデータについては学生アルバイトを3人訓練してパソコンを使ってCHILDESのCHATフォーマットで書き起こして文字化している。 2.パソコン化された日英語の発話データについて空主語や空目的語及び代名詞、指示詞の使用を分析するためのコーディング法を開発。この方法が果たして適切かテストするためにこの方法を使ってCHILDESのデータベースとして公開されている日本語および英語のデータを分析した。その成果を3つの学会で発表する予定である(研究発表の欄参照)。 3.自然発話観察場面だけのデータでは子どもが果たして特定の項構造を理解しているか明らかにできない。また、こどもが特定の項構造を発話場面で産出しないからといって必ずしもその項構造を産出できないとは限らない。この自然発話データの限界を補う項構造の理解・産出テストをどういうものにすべきか、まず既存のテストの検討を行った。その結果、2歳半以下の子どもにも実施できる適当な既存のテストはないということ、動画を左右のパソコンの画面上に映し出して行う選好視法を使った新しいテストを開発することが必要であることがわかった。後者のテストをつくるのに必要なマクロメディアディレクターというソフトとそれを使うのに必要なコンピュータを購入する予算が今年度含まれていなかったので、テストの内容だけ検討し実際の作成作業は来年度早々にとりかかることにした。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Guerriero, S., Cooper, A., Oshima Takane, Y., Kuriyama, Y.: "A discourse-pragmatic explanation for argument realization and omission in English and Japanese children's speech"Proceedings of the 25^<th> Annual Boston University Conference on Language Development. 319-330 (2001)
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[Publications] Oshima Takane, Y., Barner, D., Elsabbagh, M., Guerriero, S.: "Learning of deverbal nouns"Proceedings of the VIIIth Congress of the International Association for the Study of Child Language. 1115-1172 (2001)
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[Publications] 伊藤恵子, 大嶋百合子: "指示詞コ・ソ・アの発達におけるインプットの効果"日本発達心理学会第13回大会発表論文集. (2002)
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[Publications] Guerriero, S., Oshima Takane, Y., Ono, A.: "The Development of Argument Representation : A Crosslinguistic Study of English and Japanese"IIth Congress of the International Association for the Study of Child Language. (発表予定).
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[Publications] Guerriero, S., Oshima-Takane, Y., Ono, A.: "The Development of Argument Representation in English and Japanese : Does children's speech reflect input ?"17^<th> Biennial Meeting of International Society for the Study of Behavioral Development. (発表予定).
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[Publications] Genesee, F.: "Bilingual first language acquisition : Exploring the limits of the language faculty."Annual Review of Applied linguistics: Language and Psychology. 21. 153-168 (2001)
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[Publications] Genesee, F.: "In J.M deWaele(ED.)Bilingualism : Challenges and directions for future research. Clevedon, Eng.:Multilingual Matters"Rethinking bilingual acquisition(in press).