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2001 Fiscal Year Annual Research Report

犯行体験の有無が供述コミュニケーションに及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 13610159
Research InstitutionShukutoku University

Principal Investigator

大橋 靖史  淑徳大学, 社会学部, 助教授 (70233244)

Keywords供述コミュニケーション / 供述心理学 / 犯行体験 / 供述分析
Research Abstract

本年度は、一旦自白したが後に他の証拠から無実であることが明らかにたった事例と、それに類似した供述プロセスをたどりながら後に他の証拠から真犯人であることが明らかになった事例を、過去の裁判事例から選び出し、それらをコンピュータに入力し、データベースを構築することを研究の目的とした。
事例の収集方法としては、判例タイムズ、判例時報等を用い過去の判例を調べるとともに、事実認定を専門とする法学者や弁護士等に過去の裁判事例について聴き取り調査を行った。その他に、自白の信用性に関する法学関係の文献を収集した。
その結果、まず事例の選別において無罪・有罪の別では必ずしも真犯人か否かは峻別できず、明らかに犯行を行っている、もしくは、犯行を行っていないことが確実で、且つ、自白の変遷が明白な事例が少ないことが明らかになった。犯行の有無が明白な事例は争われることが少ないため、雑誌等に発表される機会が少ないことも影響していることが考えられる。現在のところ、無罪事例については約40事例、有罪事例については約30事例を収集したが、この中には、犯行体験の有無については更なる精査が必要な事例が多い。これらの事例について、自白の経過、自白内容の変動・合理性、捜査情況等をデータ項目としたデータベースを構築中である。
これまでの分析事例の中では、一旦自白したが後に他の証拠から無実であることが明らかになった事例として、起訴後に真犯人が逮捕され無罪となった宇和島事件が本研究の趣旨に比較的適していることが明らかとなった。そのため次年度に向け、現在、宇和島事件に関し更なる資料収集を行っている。

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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