2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13610172
|
Research Institution | Kyoto Gakuen University |
Principal Investigator |
有馬 淑子 京都学園大学, 人間文化学部, 助教授 (40175998)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畑谷 麻子 大阪大学, 人間科学部, 助手 (30273569)
行廣 隆次 京都学園大学, 人間文化学部, 講師 (60240628)
|
Keywords | 社会心理 / 集団過程 / 社会的共有認知 / 集合記憶 / ネットワークゲーム / CMC(コンピュータ・メディエイテッド・コミュニケーション) |
Research Abstract |
本研究は、ネットワークロールプレイングゲームを使用して集団の情報処理過程を分析しようとするものである。RPGを用いる目的は、個人差の影響を抑え、新しい表象の発生過程を分析することである。 平成13・14年度は、プレイヤーに分配される共有情報と非共有情報の比率が、課題解決時間と記憶に及ぼす影響を検討する。平成13年度は、科研の研究計画書に従い、1 サーバーの構築 2 ゲームデザイン 3 予備実験の実施を行った。 OSにはWindows 2000 Server、Windows98、ゲーム作成は既存のネットワークRPG作成ソフトが用いられた。データはチャットソフト・画面再生ソフト・モニター上に呈示される質問紙によって収集される。ゲームは45分以内に3つのパズル課題を解きながら洞窟から脱出するもの。 予備実験は、システムの安定性の確認と、課題解決時間の確認を目的として行われた。個人でゲームを行う個人条件と、3人チームで課題解決に当たる集団条件、さらに集団条件の中に3人のプレイヤーが同じ情報を持つ共有情報条件と、異なる情報を持つ非共有情報条件が設定された。被験者は27名。システムはまだ安定しておらず、メモリの増強の必要があると考えられた。また、課題解決時問も足りず、ゲームデザインの変更が必要と考えられた。以上の調整を行い、本実験を平成14年度中に実施する予定である。
|