2002 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者に対する社会福祉援助形態と地域特性に関する実証的研究
Project/Area Number |
13610220
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Research Institution | Ryutsu Keizai University |
Principal Investigator |
大橋 純一 流通経済大学, 社会学部, 教授 (50213830)
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Keywords | 高齢者福祉 / ソーシャルサポート / サポート・ネットワーク / 地域福祉 |
Research Abstract |
高齢者に対する社会福祉援助は、大別すると家族や親族などのインフォーマルな援助、国や自治体などによるフォーマルな援助、企業などによるセミフォーマルな援助、そしてボランティア団体などによるボランタリーな援助の四つの領城が考えられ、これらの組み合わせによって社会福祉援助が提供される。 問題なのはこれらの組み合わせが地域社会の特性によって決定づけられるということである。杜会福祉援助の形態と地域特性とは構造化されていると考えられる。よって、それがどのように構造化され・またどのよう変数がその構造化の要件になっているのかを明らかにすることが必要になってくる。 本研究ではこのような問題意識にたって、社会福祉援助の四形態と地域特性、ここでは人口学的・空間的・構造的などの地域の特性、福祉援助をめぐる意識、福祉援助サービスに関する政策の位置づけなどあ要因を取り上げ、上記の問題にアプローチしたものである。 具体的には、調査対象地域の水戸市から、市街地、住宅地域などの4地域を選定し、各住民に対して面接調査を試みた。そこで得た知見としては、大都市地域ではフォーマルな援助が中心になるのに対して・農村敵色彩が強い地域などではインフォーマルな援助中心をなしているという仮説は検証され七これまでの2年間のとりまとめで、農村的な色彩が強い地域でも徐々に崩れてきていることがわかり、行政サービスヘの期待がみられる。
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