2003 Fiscal Year Annual Research Report
社会福祉実践における生活場面面接の理論と方法の体系化に関する研究〜高齢者分野におけるソーシャルワーク及びケアワークの事例分析にもとづく検証を中心に〜
Project/Area Number |
13610230
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Research Institution | TAISHO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
小嶋 章吾 大正大学, 人間学部, 専任講師 (90317644)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
嶌末 憲子 埼玉県立大学, 保健福祉学部・社会福祉学科, 講師 (80325993)
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Keywords | 生活場面面接 / Life Space Interview / ソーシャルワーク / ケアワーク / 高齢者福祉 / 事例 / 社会福祉実践 / 技法 |
Research Abstract |
平成13年度は、居宅サービス事業におけるホームヘルパーを中心とするケアワーカーに対するヒアリング調査を実施し、ケアワークにおける生活場面面接のプロセス的特性と技法を抽出した。平成14年度は、在宅介護支援センターを中心とするソーシャルワーカーに対してヒアリング調査を実施し、ソーシャルワークにおける生活場面面接のプロセス的特性と技法を抽出した。 平成15年度は、ケアワーカーによる生活場面面接とソーシャルワーカーによるそれとを比較検討するために、同一法人下におけるホームヘルプステーションのホームヘルパーと在宅介護支援センターのソーシャルワーカーに対して、共通の事例における生活場面面接と協働の実際についてヒアリング調査を実施した。その結果、ケアワーカーによる生活場面面接においては主として利用者の身体面・心理面の活性化につながり、またソーシャルワーカーによる生活場面面接においては主として利用者の心理面・社会面の活性化につながっていることが示唆された。ケアワーカーとソーシャルワーカーは同一法人下において緊密な協働をもとにそれぞれの立場から生活場面面接を実施していた。 以上のような成果は、日本社会福祉学会及び日本介護福祉学会、また実践的グラウンディッド・セオリー・アプローチ研究会の第3回公開研究会にて発表した。さらに研究成果をもとに、(社)日本社会福祉士養成校協会監修の『社会福祉士のための基礎知識I』に紹介したほか、平成14年度より引き続き東京都民生委員児童委員連合会より現任研修にて講師としてとりあげた。また、近刊予定であるが、(社福)全国社会福祉協議会機関誌『ヘルパーネットワーク』No.91及び(社)日本社会福祉士会の現任研修テキスト『社会福祉援助の共通基盤』に研究成果の一部が掲載される。
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