2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13610235
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
舩橋 晴俊 法政大学, 社会学部, 教授 (30130751)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
角 一典 北海道教育大学, 教育学部, 助教授 (10312323)
堀田 恭子 長崎大学, 環境科学部, 助教授 (20325674)
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Keywords | 環境問題 / 社会的ジレンマ / 環境制御システム / 新幹線公害 / 放射性廃棄物 / むつ小川原開発 / 住民運動 / 使用済み核燃料 |
Research Abstract |
(1)理論枠組みの整備として、環境制御システムによる経済システムへの介入の深化の諸段階についてのモデルを、従来の4段階モデルから5段階モデルへと発展させるとともに、生態系と杜会との相互関係の表示を付加することによって、より洗練した。 (2)実証面においては、以下の諸問題についての調査を行った。 (1)青森県六ヶ所村における核燃料サイクル施設建設の過程を放射性廃棄物間題を中心にして、1995年以後の詳細年表を作成し、それを基盤にして、系統的な資料収集と関係者へのヒアリングを行った。 (2)むつ市における使用済み核燃料貯蔵施設建設問題について、関係者にヒアリングをするとともに、資料収集を行った。 (3)九州新幹線建設問題にかかわる公害問題と地域紛争について調査し、関係者に系統的ヒアリングを行うとともに、関連資料を収集した。 (4)小田急線高架訴訟について、系統的に資料を収集し、関係者へのヒアリングを行った。 (5)1964年の静岡県沼津・三島・清水における石油コンビナート建設反対運動についての資料を収集し、当時の住民運動参加者からヒアリングを行った。収集した資料より詳細年表を作成した。 (6)1960年代後半から1970年代前半にかけての環境政策の進展を、環境制御システムの本格的確立という視点で把握し、またそれが可能になった要因を解明するために、この時期の国会議事録の系統的収集と、公害・環境問題についての新聞報道の系統的収集を行った。
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