2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13610246
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
鈴木 宗徳 南山大学, 外国語学部, 講師 (60329745)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
折原 浩 椙山女学園大学, 人間関係学部, 教授 (80012342)
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Keywords | マックス・ヴェーバー / 二次文献 |
Research Abstract |
本年度は、研究代表者である鈴木が中心となり、内外のマックス・ヴェーバーにかんする二次文献を収集することに全力を注いだ。まず、既に存在する文献目録を入手、これを詳細に検討するとともに、各種データベースを使用して、欠けている文献や最新の文献を補っていった。さらに、研究者間のネットワークを駆使し、文献目録を完全なものにする努力をおこなった。外国の文献については、テュービンゲン大学のコンスタンツ・ザィファート教授による協力のもと、別途、目録を作成中である。いずれも、コンピューター用のデータベースの形式で作成している。 ヴェーバー研究の動向については、国の内外を問わずけっしてその勢いは衰えておらず、毎年公表される文献の数は夥しい。英国では、マックス・ヴェーバーにかんする専門誌も誕生している。研究の内容は、全体として多極化・細分化する傾向にあり、これまでは考えられなかった様々な思想家との比較研究や、ヴェーバーのテキストの細部にわたる文献研究も生まれている。 さらに、われわれの研究においては、日本におけるヴェーバー受容史の専門家である三笘利幸氏(東京大学大学院、東洋大学非常勤講師)の協力を仰ぐことによって、ヴェーバーが日本に紹介された最初期の状況について、詳細に追構成することが可能となったことは、特記すべき点である。日本のヴェーバー受容の特殊性や時代による被制約性がとくに議論されている今日、われわれの作成する目録の意義は大きいといえよう。
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