2002 Fiscal Year Annual Research Report
転換期の高等教育における管理運営組織改革に関する国際比較研究
Project/Area Number |
13610294
|
Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
江原 武一 京都大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (00012568)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 均 京都大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (50211983)
山田 礼子 同志社大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (90288986)
高見 茂 京都大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (60206878)
南部 広孝 長崎大学, アドミッションセンター, 講師 (70301306)
金子 勉 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (40263743)
|
Keywords | 高等教育 / 管理運営組織 / 大学改革 / 国際比較 / グローバル化 / 市場競争原理 / クオリティ・マネージメント / パフォーマンス・ファンディング |
Research Abstract |
今年度は各国の管理運営組織改革に関連した資料や文献の収集整理とその分析を行なった。特に作業の重点を収集整理した資料や文献の総合的な比較分析において研究を進めた。 総合的な研究打ち合わせ会議を回開催した。第三回打ち合わせ会議(平成14年7月7日京都大学)では、トルコにおける高等教育改革の現状に関する報告とイギリスにおける高等教育管理運営組織改革の歴史と現状についての報告、さらに転換期におけるアメリカの大学政策についての報告が行われ、それぞれについて討議を行った。また全員より進捗状況についての報告があった。第四回打ち合わせ会議(平成15年2月28日京都大学)では、中国における管理運営組織改革についての報告と日本における国立大学における独立法人化に関する報告が行われた。また研究成果報告書作成に向けての打ち合わせが行われた。また海外現地調査として研究分担者(山田礼子)が8月にアメリカ合衆国を訪問し、資料の収集と意見・情報の交換を行った。 以上をふまえて、各国ごとに第一年度の研究計画に記した研究課題について総合的に分析し、主要な個別的政策課題に関する比較分析や、国境を横断した課題別比較分析を試みた。また研究対象国を中心とした先進諸国と発展途上諸国における管理運営組織改革の分析結果を総合的な比較分析にかけ、日本の大学改革の推進にとって有益な知見を導き出し、先行研究の動向と本研究の研究成果をふまえて、より実践的で実用的な大学組織論を構築することを試み、研究成果報告書を作成した。その結果、各国における管理運営組織改革の背景にはグローバル化や情報化、緊縮財政のもとでの大学運営の効率化、市場原理導入などの共通の背景があることが確認されたが、それらの具体的な適用は学内外の環境により様々な形であらわれることが確認された。
|
Research Products
(2 results)