2001 Fiscal Year Annual Research Report
裁判資料を活用した「いじめ」授業プログラムの開発研究
Project/Area Number |
13610307
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
采女 博文 鹿児島大学, 法文学部, 教授 (50160304)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅野 正信 鹿児島大学, 法文学部, 助教授 (50203584)
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Keywords | いじめ / 判決文 / 授業 / 法規範 / 教師研修 / 道徳 / 生活指導 / 総合的な学習の時間 |
Research Abstract |
第一年度である平成13年度は、いじめをめぐる裁判の中から、中野富士見中学校事件、十三中学校事件、小川中学校事件、七塚小学校事件、三室小学校事件の判決文を教材化し、授業化して書籍として発行した。また、本年度は、研究協力者である小学校教諭とともに、七塚小学校事件の授業化に取り組んだ。 梅野正信と釆女博文は、このような書籍の発刊及び授業化の成果等を、複数の全国学会等で研究報告した。(「いじめ判決文を活用した授業の研究I-いじめ、学校内規範、ハンセン病-」(日本社会科教育学会全国大会報告正信・釆女博文平成13年9月)/「いじめ判決文を活用した授業の研究II-いじめ、学校内規範、ハンセン病-」(全国社会科教育学会全国大会報告梅野正信・釆女博文平成13年10月))。 また、研究分担者である梅野正信は、「教育における法的思考」(九州教育学会ラウンドテーブル平成13年11月)と「いじめ判決文を活用した授業いじめ、ハンセン病-」(梅野正信 日本学術会議九州地区講演会平成13年12月)の場で研究成果を発表した。 この他にも、佐賀県の武雄中学校における新教育課程研究公開(平成13年11月)で本研究の成果を活用して道徳の公開授業が行われたため、授業記録を採録に出向いた。 さらに、上記の取り組みと並行して、いじめ問題を中心とする鹿児島における教育的課題を事例研究した。その成果は「教育管理職のための法常識講座」として連載した。 以上の取り組みに加えて、平成14年1月には鹿児島で「知覧中学校いじめ自殺事件」の地裁判決が出され、確定したため、采女博文と研究分担者である梅野正信とは、共同で「判例研究鹿児島県公立中学校いじめ自殺損害賠償請求事件」として『季刊教育法』に教材化を念頭においた論考を掲載した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 梅野正信, 釆女博文: "教育管理職のための法常識講座 第4回 法常識にみる「わいせつ行為」の境界線"季刊 教育法. 129号. 86-91 (2001)
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[Publications] 梅野正信, 釆女博文: "教育管理職のための法常識講座 第5回 法常識にみる「わいせつ行為」の境界線(その2)"季刊 教育法. 130号. 102-107 (2001)
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[Publications] 梅野正信, 釆女博文: "教育管理職のための法常識講座 第6回 「言葉の暴力」を法的に解き明かすことの必要性"季刊 教育法. 131号. 57-62 (2001)
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[Publications] 梅野正信, 釆女博文: "教育管理職のための法常識講座 第7回 生徒に対抗される「体罰」"季刊 教育法. 132号(3月末発行予定). (2002)
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[Publications] 梅野正信, 釆女博文: "判例研究 鹿児島県公立中学校いじめ自殺損害賠償請求事件"季刊教育法. 132号(3月末発行予定). (2002)
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[Publications] 梅野正信, 釆女博文: "実践いじめ授業"エイデル研究所. 143 (2001)
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[Publications] 梅野正信: "いじめ判決文で創る新しい人権学習"明治図書. 144 (2002)