2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13610313
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Research Institution | Bunkyo University |
Principal Investigator |
太郎良 信 文教大学, 教育学部, 教授 (20236772)
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Keywords | 児童向け綴方雑誌 / 『綴り方倶楽部』 / 『綴り方の雑誌』 / 『鑑賞文選』 / 『佳い綴り方』 / 小砂丘忠義 / 『綴方読本』 / 『綴方○年生』 |
Research Abstract |
戦前(ここでは1920年代から1940年代前半)においては、児童向け綴方雑誌が数多く発行されていたことは当時の広告等を通して推察される。これは、当時、国語科の一分科として「綴り方」があり、学校における補助教材としての位置をもつものや家庭における学習教材としての位置を持つものなど、その性格は多様であったとみられる。『赤い鳥』に代表される児童文学雑誌については復刻版が作られたり研究が進められてきているが、綴方に重きをおいた児童向け雑誌についてはそのほとんどが散逸しており、研究が遅れたままとなっている。 本研究は、『鑑賞文選』(文園社)、『綴方読本』(郷土社)、『綴り方倶楽部』(東宛書房)、『佳い綴り方』(文録社)等のように発行期間が比較的長いもののほか、『綴方○年生』(教育館)のように比較的短命で終わったものをも含め、その所在を確認し、その全体像を明らかにするとともに綴方雑誌の内容分析に及ぼうとするものである。 今年度は、関係資料の調査をおこない、断片的ながら、『綴方○年生』や『綴り方の雑誌』(大阪、綴り方の雑誌社)、『佳い綴り方』『綴り方倶楽部』等の現本の所在が確認できた。また、『鑑賞文選』『綴方読本』の大半の内容をコピーで収集した。さらに、内容分析の一端を「『鑑賞文選』と小砂丘忠義(三)」(高知県大豊町立小砂丘忠義記念館編『土佐綴方茶話』第7号)として発表した。
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Research Products
(1 results)