フランス共和国の小学校「プロジェ」とコレージュ「学級生活の時間」に関する調査研究

2001 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 13610314
• Research Institution: Bunri University of Hospitality
• Principal Investigator: 新井 浅浩 西武文理大学, サービス経営学部, 講師 (80269357)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 山田 真紀 椙山女学院大学, 人間関係学部, 講師 (30329643) ; 高橋 克已 佐賀大学, 文化教育学部, 講師 (10314030) ; アッシュ ロベール 東北学院大学, 教養学部, 講師 (90275602)
• Keywords: 市民性教育 / 特別活動 / 学級活動 / 公民教育 / プロジェクト学習 / フランスの教育

Research Abstract

本研究は、フランスで取り組まれている「市民性への教育」の具体的な展開としての、小学校の「プロジェ」とコレージュにおける「学級生活の時間」の実施状況について、また関連して特別教育活動(学級活動、児童生徒自治、学校行事、クラブ活動を含む)の実施状況について調査するものである。
本年度の活動実績は、以下のとおりである。
海外調査として、新井が平成14年3月1日より同年3月14日までフランス共和国に出張した。
リヨン市(コレージュ1校および小学校1校)、パリ市(コレージュ1校、小学校1校)、イル・ド・フランス州(コレージュ1校)で調査を行った。さらに、国立教育研究所部長ピエール・カスパール氏を訪問し、研究計画等についての指導や情報提供を受けた。
この調査では、フランスに帰省中であった分担者のアッシュが、研究協力者の鈴木規子(パリ在住:慶応義塾大学大学院博士課程)とともに、新井に同行した。
海外調査における、各学校の校長をはじめとした実践者とインタビュー調査や意見交換、さらには授業観察を通して、フランスにおいては、「市民性への教育」の取り組みが、年毎に急速に進み変化していることが見い出され、またこれらに関し法律等によっで定められているものの、学校現場に展開の実態について、また抱えている問題点について詳細に理解することができた。これらの調査をもとに、「中間資料:フランス学校訪問調査記録(仮題)」として、目下そのまとめの作業に入っている。
高橋および山田は、国内にて、文献やインターネットによる情報収集につとめた。
なお、上記の鈴木に加え、既にこの分野で先駆的な研究をすすめている武藤孝典(信州大学名誉教授)および林尚示(山梨大学教育人間学部附属実践総合センター講師)が研究協力者として加わった。