2002 Fiscal Year Annual Research Report
共通試験システムの変更が受験者に及ぼす影響に関する実証的研究
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13610346
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Research Institution | The National Center for University Entrance Examinations |
Principal Investigator |
鈴木 規夫 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 助教授 (70154565)
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Keywords | 共通テスト / 受験行動 / 時系列 |
Research Abstract |
1.受験行動モデルに関する分析プログラムの開発(継続) 前年度に引き続き、出願から合否決定および次年度における出願までの一連の流れを分析するためのプログラムの開発を行った。 2.文献・資料調査(継続) (1)最近における新しい取り組み(高大連携、AO入試)に関する研究会に参加し、情報収集を行った。 (2)選抜方法・アドミッションポリシー・教育方法等の関連について、情報収集を行った。 3.20数年間分の共通テスト志願者データの分析 受験行動モデルに基づき、共通テスト志願者について分析を行い、属性(性別、卒見・既卒の別、学科別、課程別、系統別等)あるいは選抜方法の違い(一般選抜、推薦入試)からみた受験行動について時系列的特徴を明らかにした。 4.研究によって得られた知見等 分析結果は、論文等にまとめた。主な知見としては以下のとおりである。 (1)属性の違いによって受験行動に大きな違いが表れていることを確認できた。その違いは年度を問わないものであった。 (2)複数出願方式が実施されて以来、80%上の者が前期・後期日程の個別試験へ出願しており、その傾向はさらに強まっていることが分かった。 (3)センター試験を課す推薦入学志願者は9,000人で、その規模は安定したものであった。 (4)共通テストに課す教科・科目の変遷は、受験者の行動に大きく影響することが分かった。特に、理科科目の選択は制度変更の影響を強く受けていた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 鈴木規夫, 鴫野英彦, 石岡恒憲: "我が国における共通テスト・システムの構造(1)"大学入試センター研究紀要. No.32(印刷中). (2003)
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[Publications] 鈴木輝夫, 鴫野英明, 石岡恒憲: "共通テスト・システムが受験者に及ぼす影響(2)"大学入試センター研究開発部・リサーチノート. No.3. 1-15 (2002)
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[Publications] 鈴木規夫, 鴫野英明, 石岡恒憲: "共通テスト・システムが受験者に及ぼす影響(3)"大学入試センター研究開発部・リサーチノート. No.5. 1-19 (2002)
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[Publications] 鈴木規夫, 鴫野英明, 石岡恒憲: "共通テスト・システムが受験者に及ぼす影響(4)"大学入試センター研究開発部・リサーチノート. No.7. 1-22 (2002)
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[Publications] 鈴木規夫, 鴫野英明, 石岡恒憲: "共通テスト・システムが受験者に及ぼす影響(5)"大学入試センター研究開発部・リサーチノート. No.8. 1-16 (2002)