2001 Fiscal Year Annual Research Report
文化人類学的視点に基づくタイタ語辞典編纂に関する研究
Project/Area Number |
13610363
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Research Institution | Shobi University |
Principal Investigator |
坂本 邦彦 尚美学園大学, 総合政策学部, 教授 (20215643)
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Keywords | アフリカ / タイタ / 言語 |
Research Abstract |
本研究は、1983年から調査研究をはじめたケニアのタイタ社会で話されているダヴィダ語を中心として、文化人類学的視点により2000のキーワードにより検索しうる民族誌としてのタイタ語辞典の編纂をおこなうことが目的である。そのために、平成13年度においては、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所編「アジア・アフリカ言語調査票」に基づいて採録したタイタ語のなかからNo.1〜1000を対象に研究を進めた。基礎語彙をデータベース化するために、対応する日本語、英語、スワヒリ語の例文と解説の入力をおこなった。平成13年4月から7月にかけてNo.1〜500の語彙を対象に研究を進め、8月から9月にかけてケニア国においてネイティヴスピーカーによるチェックと意見交換をおこなった。10月から平成14年2月にかけてNo.501〜1000の語彙を対象に研究を進め、前回同様3月にケニア国においてネイティヴスピーカーによるチェックと意見交換をおこなった。これにより、当初の予定通り、収録対象予定の基礎語彙2000語の内、前半の1000語分のデータ収録を終えることができた。また、ケニア国立文書館において、レイによって編纂されたWray, J. A. An Elementary Introduction to the Taita Language, Society for Promoting Christian Knowledge, London., 1894.を閲覧するとともに、タイタ語の原典を数点入手することができた。これらの史料を、例文と解説の記述に使用していくとともに、タイタ語文献の発掘に努めていく。
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