2002 Fiscal Year Annual Research Report
中国西南地域諸民族誌の基礎研究-主に雲南省を中心に-
Project/Area Number |
13610368
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Research Institution | Sagami Women's University |
Principal Investigator |
栗原 悟 相模女子大学, 学芸学部, 教授 (10195555)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川野 明正 東京都立大学, 人文学部, 助手 (00326000)
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Keywords | 民族誌 / 少数民族 / 旅行記 / フィールドワーク / 中華民国期 / 雲南 / 中国西南 / 言語 |
Research Abstract |
本年度は2年間の研究成果をまとめるべく、これまで積み上げてきた研究実績を基礎とした報告書の作成年全力を注いできた。まず、中国における民族学ならびに人類学の研究動向を精緻に分析し、同時に日本を含めた欧米の研究からの影響などを考察した。その上で、中国における西南地域の特性を探るとともに、これまでの同地域における「民族誌」の特徴とは何か、その基本ならびに基礎的研究を継続しておこなった。このような基礎研究の主体として、まず関連文献の収集と整理は欠かすことのできない重要な研究作業であるとの認識から、これまでの関連目録はもとより関連の書籍、論文、旅行記、探険記、漢籍の地方志など、あらゆる「民族誌」に関連する文献を整理し、その目録作成に膨大な時間をかけてきた。本研究でいう「民族誌」の基本文献とは、主に1900年代以降の中国西南地域諸民族に関わる調査報告や学術研究、あるいは旅行記、探険記、見聞録、写真資料などを対象にするもので、なかでも中国人研究者による現地調査報告、ならびに欧米人の宣教師や政府関係者、軍人、商人などが出版した書籍や学術雑誌等を最も重要な文献・資料とみなしている。今回の研究目的の第一はあくまで中国西南地域における「民族誌」の見直し、ならびにその再構成に主眼を置いてきたため、より「民族誌」に近い内容からI、II、III、の分類を設けて、1000以上に及ぶ文献を整理してきた。ただし、今回は単なる文献の整理を目的とした報告書を作成することだけではなく、あくまでこれまでの「民族誌」のあり方を問い、これまでの研究成果を踏まえつつ、今後の研究の方向性を示せるよう、我々独自のスタイルでまとめていきたいと考えている。
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