2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13610382
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
奥村 弘 神戸大学, 文学部, 助教授 (60185551)
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Keywords | 市制町村制 / 神戸市 / 阪神大震災 / 郡:行政村・部落 / 姫路市 / 神戸文書館 |
Research Abstract |
本年度は、摂津における市制町村制施行前後の史料群および播磨における明治30年代の史料群について、その収集、複写、分析を行った。 摂津地域については、八部郡の西代村文書の調査をおこない、明治10年代から町村制への展開過程の史料を収集するともに、その位置について考察した。さらに兔原郡の御影村文書および、脇浜村文書の調査と分析をおこなった。御影村文書からは、都市的な景観を持ち、一村で一行政町となる同村の特質を分析した。また脇浜村文書からは、市制施行時、葺合村が神戸市に編入される過程および、その後、葺合区として財産区として運営される過程を分析した。なお西代村文書および脇浜村文書は、阪神大震災後に保全された文書であり、調査とともに一定の整理を行った。 播磨地域については、現姫路市域にあたる飾磨郡を中心に、郡-行政村-部落=区の地域運営に関する三つの組織について、その相互関係を、明治後期の郡財政の町村財政、部落財政の関連および、その変化から考察した。また姫路市について、市全体と市内各町との関係について、各町の地域運営上の地位に注目して考察を深めた。 さらに神戸市文書館に保管されている行政村文書の調査をすすめるとともに、当該期の内務省側の見解を探るために、国立公文書館自治省移管文書などの調査をすすめた。
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