2002 Fiscal Year Annual Research Report
古代〜近世の中国地方における採鉱冶金に関する総合的研究
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13610386
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
田中 誠二 山口大学, 人文学部, 教授 (80116730)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真木 隆行 山口大学, 人文学部, 講師 (00325234)
橋本 義則 山口大学, 人文学部, 教授 (60164802)
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Keywords | 長登銅山 / 冶金 / 梵鐘 / 石見銀山 / 笹ケ谷銅山 / 銭 / 石州銀 / 蔵目喜銅山 |
Research Abstract |
1.古代史分野では、長登銅山と周防鋳銭司および中央における銅消費の史料を蒐集し、あわせて長登銅山跡の現地調査を行った。 2.中世史分野では、初年度に引き続いて関係史料や関係文献の蒐集にあたるとともに、今年度は現地調査も行った。山口市内の興隆寺では、中世梵鐘の写真撮影と、計測を行った。また市内の今八幡宮では、中世無銘梵鐘の写真撮影と計測を行った上で、拓本を採った。一方、蒐集した中世梵鐘銘文のうち、周防国の銘文について、その読解にもあたった。 3.近世史分野では、山口県域の三大鉱山である、長登銅山・蔵目喜銅山・根笠錫山の史料蒐集と現地調査を引き続き行った。山口県域の近世諸鉱山についても、断片的ながらも史料蒐集を行った。石見銀山・笹ケ谷銅山の史料を蒐集し、ひと・もの・かねの動きを探り、幕府領としての支配の関連性を検討している。笹ケ谷銅山と萩藩の関連を燃料・金融(石州銀)の面から具体的に明らかにするため、山口県文書館毛利家文庫と堀家文書の調査を行い、写真撮影と整理を進めた。また、萩藩占領下の石見銀山関係史料を山口県文書館で写真撮影し、整理した。これら調査で蒐集した史料のうち重要なものを順次パソコンに筆耕中である。
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Research Products
(2 results)