『入唐求法巡礼行記』に関する文献校定および基礎的研究

2004 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 13610394
• Research Institution: Kanto Gakuin University
• Principal Investigator: 田中 史生 関東学院大学, 経済学部, 助教授 (50308318)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 佐藤 祐治 関東学院大学, 文学部, 教授 (20092629) ; 鈴木 靖民 國學院大學, 文学部, 教授 (20052160) ; 酒寄 雅志 國學院大學栃木短期大学, 日本史学科, 教授 (90187055) ; 佐藤 長門 國學院大學, 文学部, 助教授 (90306902)
• Keywords: 『入唐求法巡礼行記』 / 円仁 / 東アジア / 交流 / 古代史

Research Abstract

本年度は以下の研究を行った。
1.『入唐求法巡礼行記』巻1について、影印本(観智院本)・活字本(四明余霞本・上海本など)・訳本(小野本・東洋文庫本など)など諸本との校定作業を終了し、テキストデータ化する作業が終了した。
2.『入唐求法巡礼行記』巻1についてのデータベース化・デジタル化作業
パソコンを用いて、影印本の画像資料のデジタル化および、活字本・訳本などの注釈も含む形でのデータベース化(ファイルメーカープロVer.6を使用)を完了した。
3.『入唐求法巡礼行記』巻1についての注釈作成
1・2の作業をもとに逐条的に検討した部分について研究会を開催し注釈を施す作業を行ったが、公開するまでにはなお検討しなければならない部分が数箇所残っている。
4.『入唐求法巡礼行記』関係資料集・文献目録の作成
関係資料集については、予算の都合上、作成を見合わせた。文献目録については作成を終了し、「文献目録(稿)」の形で成果報告書に掲載した。
5.『入唐求法巡礼行記』関係研究論文の作成
平成16年4月と9月に2回、『入唐求法巡礼行記』に関連する研究会を開催し、その研究報告などを基に成果報告書に掲載する。田中史生(研究代表者)、鈴木靖民・酒寄雅志(以上研究分担者)、近藤浩一・中大輔・平澤加奈子(以上研究協力者)の6人が執筆した。