2002 Fiscal Year Annual Research Report
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13610409
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Research Institution | Maizuru National College of Technology |
Principal Investigator |
三川 譲二 舞鶴工業高等専門学校, 人文科学部門, 助教授 (40259891)
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Keywords | 芦田均 / 民主党 / 片山内閣 / 芦田内閣 / 国民民主党 / 改進党 / 日本民主党 / 保守合同 |
Research Abstract |
本年度の研究は,戦後期の芦田均の政治・言論活動を跡づけることを中心に行った。作業内容は以下の通りである。 (1)『芦田均日記』(全7巻)を精読すること。周知の通り,『芦田日記』はそのほとんどが戦後期に属している。 (2)広島大学附属図書館所蔵森戸辰男関係文書片山・芦田政権下「閣議」関係文書マイクロ版集成を検索すること。この文書は,片山・芦田内閣期の閣議資料をマイクロ化したものであり,戦後政治に関する類例のない史料である。 (3)戦後芦田が発表した論文・著作を収集すること。これは,戦前期と同様,データ・ベース『雑誌記事索引集成』社会科学編及び人文科学編(皓星社)を頼りに行った。ただし,戦前期に比べて分量が多くないので,そのほとんどが終了できたのではないかと考えている。 (4)徳富蘇峰記念館に所蔵されている芦田関係の史料を収集すること。 ただし,以上のうち,(4)については直接芦田に関するものは,残念ながら,多くなかったが,犬養健や中曽根康弘など民主党関係者の史料を収集することができた。また,片山・芦田内閣期のGHQ史料の検索・収集も必要であったが,これは以前より収集しているので,今年度はとくに行わなかった。来年度芦田均論を完成させたいので,その折に,必要に応じて適宜検索・収集をしたい。 この他,憲政記念館や国立国会図書館に所蔵されている芦田関係の史料を検索する予定であったが,戦前期の芦田の政治・外交・言論活動についての史料の検索・収集が残されていて,それに手間取り積み残した形となっている。来年度のテーマ(丹波・丹後と芦田との関わり)と並行して,取り組む予定である。 以上の作業で収集した史料を用いて,目下,戦後期の芦田の政治・言論活動に関する論考執筆に取り組んでいる。
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