2002 Fiscal Year Annual Research Report
地方における職人と職工の生産小売と日用品市場の生成
Project/Area Number |
13610414
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Research Institution | (財)元興寺文化財研究所 |
Principal Investigator |
五代 雄資 財団法人元興寺文化財研究所, 管理部・情報資料室, 研究員 (10195927)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
雨森 久晃 財団法人元興寺文化財研究所, 研究部・歴史民俗研究課, 研究員 (70250347)
村田 忠繁 財団法人元興寺文化財研究所, 研究部・歴史民俗研究課, 研究員 (50210042)
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Keywords | 新聞 / 職人 / 職工 / 伝統工芸 / 近代化 |
Research Abstract |
14年度までの調査では、明治期の新聞を中心に調査を進めたが、明治期の新聞には職人という言葉が次第に使用されなくなり、一部では職工という言葉に置き換えられるようになっていったことがわかった。その上、政策的にも次第に差別化が図られたことが公文書などから理解できた。 そのため一般大衆へも、これらが意識的に普遍化し、職人は時間や手間がかかる無駄な代名詞へとすりかわっていったことが考えられる。しかしながら、金沢市や、米沢市においては職人という言葉が頻繁に記述されており、他地域と違う状況がみられた。特に金沢市では、伝統産業として職人の保護をはかり、産業組合の設立を行っており、職人=伝統工芸への転化が、明治期中期頃にみられた。今後未調査の地域にもこれらの問題点を再度整理し、再調査をはかりたいと考えている。 これらの一部について日本民俗学会第54回大会において「職人と職工に関する世相史の分析<明治から大正期における職人と職工に関する調査分析>」○五代雄資・村田忠繁 ポスター発表(於:筑波大)『日本民俗学会第54回大会要旨集』P.132 2002.10と題して発表をおこなった。 14年度における調査地域は、前年度(13年度)に引き続き、北海道(北海タイムス、函館新聞、北東日報)岩手県()、青森県、福島県(福島民友新聞)、東京都、神奈川県(神奈川新聞)、茨城県、石川県、大阪府、岡山県、広島県、宮崎県、沖縄県(沖縄タイムス)の調査を行った。
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Research Products
(1 results)