2002 Fiscal Year Annual Research Report
壷・甕の容積をはかるために必要なソフトウエアの開発
Project/Area Number |
13610477
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Research Institution | Fukui National College of Technology |
Principal Investigator |
荻野 繁春 福井工業高等専門学校, 一般科目, 教授 (20152407)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 正敏 福井工業高等専門学校, 電子情報工学科, 教授 (80042977)
坪川 武弘 福井工業高等専門学校, 一般科目, 教授 (70236941)
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Keywords | 陶磁器 / ソフトウエア / 画像処理 / 考古学 / 壺・甕 / C言語 / Visual Basic / インタフェース |
Research Abstract |
本研究の最終年度として、次のような点に中心をおいて研究と予算の執行を行った。 まず前年度までに作り上げてきたC言語によるプログラムについて、改良と問題点の洗い出しを行った。そして、より多くの研究者が利用できるための方法論の模索を行った。と同時に、そうした方法に必要なシステムの構築とプログラムの作成を行った。 なんと言っても大きな問題は、既存のソフトウエアに依存しないために、できるだけ自前のシステムとプログラムの作成によって、オリジナルなソフトウエアを作り上げることであった。そこでまず問題にし重要と考えたのは、画像を自前で保存し処理するための画像形式をどうするかであった。そこで「C言語」によるプログラムに際し、Unix上で広く使われている「TIFF」ファイル形式の解析であった。幸いにしてこのファイル形式は、構造的特長がオープンとされていて、自由に解析することが可能であったため、この「TIFF」ファイルを解析・使用することにし、実際、我々のソフトウエアでは、重要な位置を占めることになった。 もう一つ当研究で重要視したのは、汎用性のあるソフトウエアを作り上げるには、どのようなものがよいかということであった。そこで我々は、広く使われている「Windows」上での使用を想定し、「Windows」でのシステムを構築することにした。そしてそのために、これまでの「C言語」による開発の他、「Windows」用ということで、開発言語として、「Visual Basic」を使用することにした。これは、利用者が様々なインタフェースを使って、意図した方向性をもって操作を可能とさせる点で、大いに役立つものである。ただこの方法によると、これまでの方法では不十分な所もでてきたので、「Visual Basic」によるプログラムへの移植を行った。この「Visual Basic」によるソフトウエアには、「二値化処理インタ」で、画像の二値化を行う。その後「情報量補正(スケール値)インタ」で、「k」値の算出を行う。そして「容積計算インタ」で、陶磁器画像の配列と「k」値によって容積の計算を行う。計算終了後、必要ならば、「高さと容積インタ」で、任意の高さに対する容積計算を行う。また必要ならば、「換算インタ」で、容積の古代換算を行う。
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Research Products
(1 results)