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2002 Fiscal Year Annual Research Report

遺構計測法の効率化ならびに体系化に関する研究

Research Project

Project/Area Number 13610479
Research InstitutionNational Research Institute Cultural Properties, Nara

Principal Investigator

小澤 毅  奈良文化財研究所, 飛鳥藤原宮跡発掘調査部, 主任研究官 (00214130)

Keywords遺構計測 / 測量 / 奈良文化財研究所 / 小篠宿 / トータルステーション
Research Abstract

本研究は、近年のコンピューターや測量機器の急速な進歩に鑑み、それらを生かした発掘遺構計測法が充分に確立されていない現状を打破するため、機器類の発達と普及の水準に対応した新しい計測方法をさぐるとともに、その体系化を図ろうとするものである。
上記の目的を達成するために、本年度は、まず、過去から現在までの発掘遺構計測法に関する収集・整理作業を、前年度から継続しておこなった。これは、奈良文化財研究所で蓄積された発掘調査事例を中心として、平板測量・遣方測量から、現在の主流をなすトータルステーションやGPSを用いた測量まで、計測法の変遷を整理し、それぞれの得失を比較する作業である。
また、このなかで、実際に有用性をテストするために、大峰山系の主稜線上、標高約1600mに位置する江戸時代の宿坊(小篠宿)跡の測量調査を実施したが、その測量成果をまとめる作業にとりかかった。現地では、トータルステーションを用いて、作図者(研究代表者)が、方眼紙上に1:200の縮尺で地物や等高線を描画した。この原図をスキャナーで取り込み、コンピューター上で編集をおこなって、必要な範囲を任意の縮尺で出力することができるようにした。使用できる器材の数量や大きさが限定された条件下であったが、多大な成果を挙げることができ、広大な面積の遺跡や遺構を迅速かつ正確に計測する方策として、今後、幅広い方面での応用が期待できる。
このほか、上記の作業と並行して、各地における発掘遺構計測法の実態を把握するための資料調査をひきつづいて実施した。

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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