2004 Fiscal Year Annual Research Report
旧日本植民地下「朝鮮」に関する日本近代文学と「日本語文学」の比較研究
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13610509
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
浦田 義和 佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (00151944)
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Keywords | 旧植民地「朝鮮」文学 / 植民地文学 / 日本語文学 / 昭和文学 / 近代文学と植民地 / 近代文学とアジア / ポストコロニアリズム / 占領と文学 |
Research Abstract |
本年度は、最終年度として、当初研究実施計画に基づき、旧植民地化「朝鮮」に関する日本近代文学の作品と、旧「朝鮮」作家の日本語による文学作品である「日本語文学」の比較に関して、以下のように実施した。 1、情報収集 国内で開かれた以下の国際会議に参加した。 (1)昭和文学会第34回研究集会・シンポジウム「東アジアと日本・文芸研究の新段階」(鈴木貞美、南富鎮、劉建輝) (2)植民地文化研究会日台フォーラム「先住民文化と現代」(シャマン・ラポガン、リカラッー・アウー、呉豪人、小田実、知里むつみ、青柳文吉) 韓国で開かれた以下の国際会議に参加した。 (1)韓国国際言語文学会・日本社会文学会共同学術発表大会「21世紀 歴史 認識」(岡本恵徳、朴光賢、波潟剛、梁鎮午、鄭大成) 以上の会議に於いて、植民地文学をめぐる様々な観点と研究状況に関する重要な情報を収集した。 2、資料収集 国立国会図書館では、戦前雑誌「海を越えて」の複写資料を収集し、沖縄県立公文書館では、岸正秋文庫の資料を収集し、韓国釜山広域市民図書館では、戦前の歴史関係図書の複写資料を収集した。 また、戦前資料の復刻本「日本統治期台湾文学集成」全20巻(緑陰書房)、「植民地年鑑」(日本図書センター)、「朝鮮教育要覧・釜山教育50年史」(青史社)などを購入した。 以上の収集によって、いわゆる「日本語文学」の歴史的背景をかなりな程度把握することが出来た。 3、分析と成果 旧日本植民地「朝鮮」に関わる、日本人作家作品と「朝鮮」人作家作品のそれぞれの特徴をかなりな程度把握することができ、研究課題に関するある程度まとまった論考をまとめることが出来た。他にも国際シンポジウム「帝国の周縁」(又吉盛清、呉英珍、劉建輝、青来有一、高良勉)を開催した。
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Research Products
(2 results)