2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13610516
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
曽根 博義 日本大学, 文理学部, 教授 (90120493)
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Keywords | 伊藤整 / 書誌 / データベース |
Research Abstract |
(1)データベースのプログラミングを依頼した浦和コムネットに対して当方の希望を細かく伝えてデータベースの作成を委託し、サンプルを作ってもらった上でそれを修正するというプロセスを数回繰り返した。苦労したのは、入力アイテムの確定とアイテムごとに入力方法と字数を決めること、入力を能率化するためにさまざまな工夫をしたこと、著作年表・著作目録・参考文献目録を連動させることによって検索の便と各種索引作成の便を図ったこと、印刷のために出力フォームについて別に検討したことなど、であった。こうした過程を経てほぼ満足できるフォームが出来たところで、製品をCDとして受け取った。今後の入力の過程でさらに修正の必要が出て来た場合には、ふたたびコムネットに依頼することにしてある。 (2)(1)のデータベースの完成が予想以上に遅れ、年度末になってしまったこと、データベースの作成の費用が予算をはるかに上回ってしまったことなどから、今年度はデータの入力作業には入れなかった。 (3)その間、入力に備えて、既に作成してある手書きの著作年表、書誌等の元データ全体にわたって、チェック、書き入れ、整理などを行った。 (4)これまで不明だった著作、参考文献、その他について、図書館、文学館、古書店、古書即売会などで資料の探索を続け、どうしても必要なものは購入した。 (5)それらの資料調査のうちとくに大きな成果の得られたものは、昭和初年の一時期、モダニズムの新人として伊藤整と並び称された山下三郎に関する調査であった。これについてはご子息の山下英郎氏の全面的な協力をいただくことができた。
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