2002 Fiscal Year Annual Research Report
絵画と文学-林美一コレクションを中心とした近世絵入文学の研究-
Project/Area Number |
13610522
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
中本 大 立命館大学, 文学部, 助教授 (70273555)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤間 亮 立命館大学, 文学部, 教授 (70212412)
富田 美香 立命館大学, 文学部, 助教授 (30330004)
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Keywords | デジタル画像 / 近世絵入版本 / 歌川国貞 / 林美一 / 日本映画史 / デジタル書籍閲覧システム / 見立て / 寓意 |
Research Abstract |
1)修復品について、研究補助員と業者委託により修理・補修を進めた。 2)それらの資料を逐次、デジタルカメラによる撮影し、それを使って書誌情報の整理をすすめた。これらは、パソコンにより直接データ化しており、また、デジタル画像を作成して、WEB公開用の複製データも同時に生成。独自開発のWEB書籍閲覧システムにより公開している。 3)遠隔地からの閲覧を可能なこのシステムを利用してWEB上で研究協力者を募り、国内外の研究者との研究協力体制を確保し、翻刻作業を開始した。 4)松本市の日本浮世絵博物館(世界最大の浮世絵所蔵機関)所蔵の歌川国貞作品の悉皆調査を行なった。林美一コレクションの優品は、歌川国貞の挿絵作品に多く、これとの比較を必要とするためである。 5)絵画と作品本文との親密度に関して、具体的な事例の情報蓄積をすすめている。見立や寓意、絵画の持つ暗喩などの問題がここで議論されることになった。 6)さらには、関連の近世絵入版本等を研究設備として収集購入した。 7)イギリス国内にある版本資料との関連性の調査と海外協力者とのミーティングを行なった。 7)漫画・映画など絵と文学の関係が必要な表現媒体、いわゆる艶本における視点などの問題などについて、林美一氏が目指していた方向の正否を廻って議論し、特徴的な事例とその事例に対する解題を蓄積しつつある。 8)林美一氏個人の研究経歴に関わっては、大映時代のスチル写真、関連台本などを整理し、日本映画史の中での位置付を行なっている。
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