2002 Fiscal Year Annual Research Report
ブロンテ初期作品研究(2)-ブランウェル・ブロンテを中心に-
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13610564
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
岩上 はる子 滋賀大学, 教育学部, 教授 (40184858)
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Keywords | ブランウェル・ブロンテ / アングリア物語 / 若者たち / アシャンティー / ヴェルドポリス / 侵略戦争 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き、ブランウェル・ブロンテの初期作品のうち、アングリア物語全体の流れの中で重要な位置を占める「侵略戦争」('An Historical Narrative of the War of Encroachment'および'An Historical Narrative of the War of Aggression')を取り上げた。先に取り上げた「若者たちの歴史」('The History of the Young Men')、またすでに論考した「イギリス人からの手紙」('Letters from an Englishman')によって、ブランウェルの散文による初期作品のうちの最初期の主だったものについての考察は終了した。これらの研究成果は、2002年11月7日にニュー・サウス・ウェールズ大学(シドニー)で開催されたブロンテ初期作品学会での口頭発表の原稿と共に研究科成果報告書にまとめる予定である。 本年度はもう一つの研究テーマとして挙げていた「明治期におけるブロンテ受容」に関してもいくつかの成果を上げた。イギリス・ブロンテ協会が年3回発行する学会誌Bronte Studies(第27巻第2号)に論文が掲載された他、国内においても研究社『英語青年』(7月号、8月号)に論文が連載された。この関係では日本ブロンテ脇会の主催する公開講座での講演(2002年5月11日、近畿大学)を行った。 著書としては『イギリス小説とインテリア』における第7章「鏡で読み解く『ヴィレット』」が脱稿し、近々にミネルヴァ書房(京都)から出版される運びとなった。さらに、ニュー・サウス・ウェールズ大学教授と共同研究で進めてきたシャーロット・ブロンテの「へぼ詩人」('The Poetaster')の編集作業がようやく完成し、出版の準備に入った。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 岩上はる子(Haruko Iwakami): "The Brontes in Japan : How Jane Eyre was Received in the Meiji Period(1868-1912)"Bronte Studies(イギリス). Vol.27.Part2. 91-99 (2002)
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[Publications] 岩上はる子: "明治期のブロンテ姉妹(上)--『ジェイン・エア』翻訳前史--"英語青年. 第148巻第4号. 224-228 (2002)
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[Publications] 岩上はる子: "明治期のブロンテ姉妹(下)--水谷不倒「理想佳人」をめぐって--"英語青年. 第148巻5号. 304-308 (2002)
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[Publications] 岩上はる子: "ブランウェル・ブロンテ初期作品研究(2)--「侵略戦争」を中心に'--"滋賀大学教育学部紀要(人文・社会科学). 第52巻(校正中). (2003)
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[Publications] 岩上はる子: "『ジェイン・エア』はいかに訳されたか?--水谷不倒「理想佳人」をめぐって--"2002年度日本ブロンテ協会公開講座(2002.5.11).
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[Publications] 井上はる子(Haruko Iwakami): "Post-colonial features of the Bronte Juvenilia"Juvenilia Conference(17 November 2002)Universtity of New South Wales(Australia).
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[Publications] 岩上はる子(分担執筆): "イギリス小説とインテリア 第7章 鏡で読み解く ヴィレット"ミネルヴァ書房(京都)(最終校正中). (2003)