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2002 Fiscal Year Annual Research Report

ウィリアム・フォークナーのハリウッドでの著作と同時代作家との関連

Research Project

Project/Area Number 13610593
Research InstitutionHosei University

Principal Investigator

大和田 英子  法政大学, 工学部, 教授 (00203951)

Keywordsフォークナー / ハリウッド / ガイ・エンドア / ハワード・ホークス / ハイチ / エイゼンシュテイン / バブークロ / ブリガム・ヤング大学
Research Abstract

ウィリアム・フォークナーは1920年代後半から1940年代前半まで映画脚本の執筆に携わっていたが、その動機は財政問題にあったため、この時期のシナリオ諸作品には、文化的・歴史的視点かちのアプローチが欠けていた。しかし、フォークナーと同時期にハリウッドでシナリオ製作、あるいは、映画プロデュースに携わっていた、作家・映画監督などの動向を詳細に検討すると、当時のアメリカ政府による文化政策の影響が色濃く、フォークナーもその影響の範囲内での仕事を余儀なくされていた事実が浮かびあがる。本研究では、フォークナーがハリウッド時代、共に仕事をしたハワード・ホークス文書をユタ州ブリガム・ヤング大学図書館にて調査し、フォークナーとホークスのみならず、ガイ・エンドア、エイゼンシュテインらとの共通認識であったアメリカ海兵隊によるハイチ侵攻及びハイチからの撤退という歴史的事実が与えた映画界への影響の痕跡を探った。映画に携わった当時の映画人・作家は、表現のうえでも、思想のうえでも、アメリカの軍事行動に反発を示し、アメリカ政府がそれに対して検閲制度を強化していったが、そのような制限の中で、いかなる文学作品あるいは映画が生まれ、あるいは闇に葬られていったのかを検証した。ガイ・エンドアの『バブーク』はその好例でもあるが、エンドアとフォークナーが同時期にハリウッドで脚本制作に携わりつつ、全く異なるハイチ表象を選択した背景は、各々の思想的相違というよりは、ハイチに対するイメージの相違と考える。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] OWADA, Eiko: "Faulkuer, Haiti, and Questrans of Inperialism"彩流社. 230 (2002)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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