2002 Fiscal Year Annual Research Report
文法標識付き通時的英語コーパスを利用した英語統語論の史的研究
Project/Area Number |
13610601
|
Research Institution | Toyota National College of Technology |
Principal Investigator |
神谷 昌明 豊田工業高等専門学校, 一般学科, 助教授 (40194980)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 薫 豊田工業高等専門学校, 一般学科, 助教授 (90216705)
|
Keywords | ペン・ヘルシンキ コーパス / ブルックリン コーパス / KWIC Concordance / 動詞接頭辞構文 / 句動詞構文 / 文法標識 / コンコーダンス / 多変量解析 |
Research Abstract |
ペン・ヘルシンキ コーパス(PPCME)、ブルックリン コーパス(Brooklyn Corpus)に対応する検索ソフト(KWIC Concordance for Windows)を用いて、特に「古英語の動詞接頭辞構文」がどのように「中英語の句動詞構文」へ移行していったのか、particleと動詞の位置関係から明らかにした。二つのコーパスを検索し、古英語(OE)から中英語(ME)における「副詞辞(P)+動詞(V)型」の推移は下記のようになった。 OE2からME4におけるP(…)V型の推移 1.OE2(850-950) 主節21% 従節72% 2.OE2(850-950) OE3(950-1050) OE4(1050-1150) 主節41% 従節68% 3.ME1(1150-1250) 主節16% 従節23% 4.ME2(1250-1350) 主節3% 従節8% 5.ME3(1350-1420) 主節4% 従節1% 6.ME4(1420-15000) 主節1% 従節2% OEでは主節に比べて従節で副詞辞が動詞の前にくる傾向が極めて高い.Hiltunenの先行研究と比較すると主節におけるP(…)V型が少なくV(…)P型のほうが多い。OE, MEが同じコーパスデザインで文法標識が付加された二つのコーパスを利用することにより、通時的に副詞辞の位置にかかわる変遷[推移]をとらえることができた。OEの語数がMEに比べて極めて少ないため、Hiltunenの先行研究とは異なる結果がでた。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] 神谷昌明: "The Brooklyn Corpusの統語標識"豊田工業高等専門学校研究紀要. 34. 245-254 (2001)
-
[Publications] 神谷昌明: "古英語に現れる副詞辞と動詞接頭辞・・・Brooklyn Corpusを検索して・・・・"豊田工業高等専門学校研究紀要. 35. 305-320 (2002)
-
[Publications] 高橋 薫(TAKAHASHI, Kaoru): "Text Typology in English Corpora Multi-Feature and Multi-Dimensional Analyses"The Institute of Statistical Mathematics Cooperative Research Report. 162. 1-84 (2003)