2001 Fiscal Year Annual Research Report
オーストリア戦後文学の現況―1989年以降を中心に―
Project/Area Number |
13610631
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
鈴木 隆雄 東京都立大学, 人文学部, 教授 (10083289)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒子 康弘 東京都立大学, 人文学部, 助手 (50305398)
初見 基 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (90198771)
ヴァルター ループレヒター 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (50254123)
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Keywords | オーストリア / フェルディナント・シュマッツ / ローベルト・メナッセ / エルンスト・ヒンターベルザー / マネス・シュペルバー / エルンスト・ヤンドル |
Research Abstract |
初年度に当たる平成13年度は、第一に、これまで欠如が目立っていた基礎資料の充実化が目指された。そして第二に、すでにこれまでももたれていた、研究分担者の他、大学院生・大学院修了者も参加している研究会の充実化がはかられた。 第一の基礎資料の充実化に当たっては、作品及び研究書の新刊の他、これまで不足していた重要な書籍類・雑誌類の購入によって、必須文献を揃えてゆくことを方針とした。過去20年ほどに遡っての時間幅からでならば充分とはとても言えないが、今年度の新刊書については、ある程度網羅的に収集できたと考えられる。ただ、当初考えられていた、新聞・雑誌類のCD-ROM化されているバックナンバーについては、書籍購入を優先させたため、機器類も不足していることもあり、今年度の購入は見合わせることになった。また同様に、コンピュータ・ネットワークを通じての資料収集にも今年度は着手できなかった。 第二の研究会開催に当たっては、研究代表者鈴木の病気による休職、という予期していなかった事態のため、いささか支障を来たしてしまったが、それでも不定期ながら会合を開き、各自の研究の中間報告とそれをめぐる議論が為された。 また、本研究の一環として、オーストリアから来日した詩人Ferdinand Schmatz氏講演会を6月に開催、同Robert Menasse氏を招いたゼミナールにループレヒター、初見が参加、そのような場でも研究の成果が他大学の研究者らと検討された。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] ヴァルター・ループレヒター: "Sensualistische Poetik and Sprachkritik be : Herder u.Hofmaunsthal"ヘルダー研究. 7. 1-26 (2001)
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[Publications] 初見 基: "<戦後文学>の終わり?"日本独文学会研究叢書『<戦後文学>を越えて』. 2. 26-33 (2001)
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[Publications] エルンスト・ヒンターベルガー(鈴木隆大匡 訳): "小さな花"水声社. 309 (2001)