2002 Fiscal Year Annual Research Report
日韓語の談話モダリティ形式の機能類型論的研究:日韓語と英独語との対照を中心に
Project/Area Number |
13610648
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
堀江 薫 東北大学, 留学生センター, 教授 (70181526)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉本 啓 東北大学, 留学生センター, 教授 (50282017)
小野 尚之 東北大学, 大学院・国際文化研究科, 助教授 (50214185)
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Keywords | 談話モダリティ / 文法化 / 対照言語学 / 比較類型論 / 日韓対照文法 / 補文構造 / 認知類型論 / 言語構造と文化価値の相関 |
Research Abstract |
1.日韓語のモダリティ・談話モダリティがどのように当該言語の構造にコード化されているか、という点に関して、両言語に顕著な違いが見られた。具体的には、日本語のほうが談話モダリティを終助詞という形式で集中的にコード化しているのに対して、韓国語では命題により近いモダリティ形式の文法化が顕著に見られた。この観察は、Horie and Taira(2002)などに発表した。 2.英独語の対照に見られるような、形式と意味の対応関係に関する「多機能性志向と、単一機能志向」という対比が、日韓語の補文構造や動名詞構造、否定構文においても観察されることを明らかにした。この観察は、堀江(2002,東大出版会)、Horie(2002),Horie and Moriya(2002)などに発表した。 3.日韓語の上述のような対照を説明するためには、両言語社会の文化価値の違いなども考慮に入れる必要があることから、言語と社会的・文化的認知を統合して説明する「認知類型論」的考察の重要性を主張した。この主張は、堀江(2002,大修館書店)や堀江(2002,ひつじ書房)において展開した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Kaoru Horie, Kaori Taira: "Where Japanese and Korean differ : Modality vs. discourse modality"Japanese/Korean Linguistics. 10. 178-191 (2002)
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[Publications] 堀江 薫: "類型論から見た動詞の文法的特徴と機能変化"言語(大修館書店). 31. 32-39 (2002)
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[Publications] Kaoru Horie: "Verbal Nouns in Japanese and Korean : Cognitive Typological Implications"文化・インターアクション・言語(ひつじ書房). 77-101 (2002)
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[Publications] 堀江 薫: "認知類型論(Cognitive Typology)の史的展開と最新動向"英語青年(研究社). 1848. 680-683 (2002)
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[Publications] Kaoru Horie, Tetsuharu Moriya: "Two Negation Forms in Korean : A Typological and Contrastive Approach"Pathways into Korean Language and Culture : Essays in Honor of Young-Key Kim-Renaud. 103-118 (2002)
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[Publications] 堀江 薫: "日韓両語の補文構造の認知的基盤"認知言語学IIカテゴリー化(東京大学出版会). 255-276 (2002)