2001 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアの文化・インターアクション・言語の相互関係に関する実証的・理論的研究
Project/Area Number |
13610667
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
井出 祥子 日本女子大学, 文学部, 教授 (60060662)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片岡 邦好 愛知大学, 法学部, 助教授 (20319172)
堀江 薫 東北大学, 留学生センター, 助教授 (70181526)
片桐 恭弘 国際電気通信基礎技術研究所, 経営企画部, 次長(研究職)
SCOTT Saft 筑波大学, 現代語現代文化学系, 講師 (10295925)
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Keywords | 東アジアの言語 / インターアクション / 談話分析 / 人類言語学 / 文法化 / 言語的イデオロギー / 言語類型論 / 社会言語学 |
Research Abstract |
<グループ全般>本年度は3回(9月、12月、3月)、日本女子大学においてワークショップを開催した。そこでは、本研究組織が取り組む課題についての発表及び今後の研究の発展に向けて、研究代表者、研究分担者及び海外研究協力者による共同討論が行われた(出張旅費を支出した)。また、2回(9月、3月)、杜会言語科学会大会のワークショップにおいて、議論の中からの成果を発表し、グループ外の研究者からの意見を得ることができた(出張旅費を支出した)。3月のワークショップでは、言語的イデオロギーの発露としてのインターアクションの形態・文法現象を解明するために、言語文化人類学の研究者のJane Hill氏(アリゾナ大学)、Asif Agha氏(ペンシルバニア大学)を招聘し、意見交換を行った(出張旅費を支出した)。 <研究代表者および研究分担者>各分担者は、従来の言語・語用論理論とは齟齬をきたす言語現象を東アジアの言語から抽出し、それらの言語現象に共通する要因が文化・インターアクション・言語のどの局面で相関するかを、それまで収集した言語資料に基づいて考察をすすめた(研究に必要な図書類、文具類の購入のため消耗品費を支出した)。考察の成果は、ワークショップにおいて、他の分担者と議論され、今後の研究への展望について話し合われた。 <本年度のまとめ>以下の二点が達成された。 (I)杜会言語学、人類言語学、談話分析、言語類型論、心理言語学等の手法を駆使した、東アジア言語における言語と文化・インターラクションの相関を裏付ける様々なデータの収集・蓄積 (II)(I)の資料に基づいて、文化・言語・インターラクションの相互作用を動的に捉える理論を構築していくための基盤作り また、発表・議論の成果として、2001年9月、2002年3月のワークショップに基く論文集を、国内の出版社より本研究の報告書に代えて出版準備中である(2002年9月出版予定)。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 堀江 薫: "言語類型論的研究と文化人類学的研究の接点"社会言語科学第8回研究大会予稿集. 275-277 (2001)
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[Publications] Kuniyoshi Kataoka: "Perspective-taking and discourse of space : A review of basic concepts for spatial encoding and decoding"文明21(愛知大学国際コミュニケーション学会誌). 8(in press). (2002)
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[Publications] Kuniyoshi Kataoka: "Linguistic anthropological research on spatial cognition in European and non-European settings"言語と文化(愛知大学語学教育研究室紀要). 6. 121-150 (2002)
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[Publications] Kuniyoshi Kataoka: "Narrative construction of imaginary vertical space :"An immense fall" story in rock climbing"The Proceedings of The 1st International Conference on Discourse and Cognitive Linguistics. 101-114 (2001)
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[Publications] 片桐恭弘, 杉藤美代子, 永野-マドセン泰子: "文法と音声第3巻"音声文法研究会(編). 12 (2001)
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[Publications] Horie, Kaoru, Kaori Taira: "Japanese/Korean Linguistics 10"CSLI. 12 (2001)
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[Publications] I.Umata, Y.Katagiri, A.Shimojima: "Movement Conceptualizations in Graphical Communication, Theory and Application of Diagrams"Lecture Notes in Artificial Intelligence. 12 (2002)