2001 Fiscal Year Annual Research Report
西洋古典文学の諸文芸様式における文体論的特徴の解明を基礎とする作品論研究
Project/Area Number |
13610691
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
大芝 芳弘 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (70185247)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 好則 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (50295458)
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Keywords | 西洋古典学 / ギリシア文学 / ローマ文学 / 修辞学 / 文体論 |
Research Abstract |
今年度は本研究の第一年度にあたり、ギリシア・ローマ古典文学における様々な文芸様式に関する従来の諸研究を概観することと、主な研究対象となる文芸様式およびそれに属する主要作品を検討することが中心的な作業となった。まず従来の研究を概観するために、本研究に関連する文献を選定し、当研究機関に所蔵されていないもので購入可能なものを、科学研究費補助金によって購入した。さらに、他の研究機関に所蔵されている関連文献を調査し、必要な文献資料の複写を行った。以上の文献資料のうち、個々の文芸様式に関するものについて、特に各文芸様式の文体論的特徴に注目しつつ検討し、従来の研究の進展状況を把握した。次にこの概観に基づいて、本研究において特に注目すべき文芸様式を検討した。以上の作業と並行して、それぞれの文芸様式について、その文体論的特徴の解明を基礎とする作品論研究に適した作品を選定するための作業を行った。具体的には主に韻文作品の代表的な文芸様式である叙事詩、抒情詩、エレゲイア詩、演劇等に属する主要作品について、用いられている修辞的・文体論的技法の観点から検討した。その際に、今年度収集した文献資料および当研究機関が従来より所蔵していた文献資料のうち校訂本、注釈書および個別作品に関する研究書・研究論文等を活用した。また、作品の文体論的研究の基礎的な作業としてコンピューターを用いた用語索引が有効であるが、そのために必要なCD-ROMを科学研究費補助金で購入した。個別作品の検討を通じて、本研究に適した作品を選定し、それらの作品を次年度以降研究の主たる対象とすることとした。以上のように確定された次年度以降の研究対象と研究方針に基づいて、新たに必要となる文献資料を検討し、購入可能な文献資料および他の研究機関が所蔵する関連文献の調査を進めた。
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