2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13610692
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Research Institution | Seijo University |
Principal Investigator |
牧野 陽子 成城大学, 経済学部, 教授 (70165687)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅原 克也 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (30171135)
HUGHES George 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 客員教授 (10281700)
平川 祐弘 福岡女学院大学, 人文学部, 教授 (80012368)
劉 岸偉 東京工業大学, 外国語研究教育センター, 助教授 (30230874)
井上 健 東京工業大学, 外国語研究教育センター, 教授 (30121867)
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Keywords | クレオール / 日本 / 近代化 / ハーン / ポストコロニアリズム / 西洋 |
Research Abstract |
本年度は、二年計画の初年度として、まず7月20日に第一回の研究会を開き、平川が「地球化時代に比較文学はどちらへゆくのか-ハーンとセガレン」という題で発表を行い、「クレオール化」という視点のもつ世界的な広がりについて問題提起を行った後、この共同研究の参加者のそれぞれの研究分担の確認と研究の進め方を協議した。 8月末から9月にかけて、牧野、平川、菅原は外務省主催の欧州青年日本研修プログラム日本文化講演会においてそれぞれ「外国人と神道のイメージ」、「グローバル化とクレオール化」、「外国人の描く日本のイメージ」との題で講演した。聴衆からの大きな反響で、日本の近代化の諸相をクレオール化という面で捉えると新たな視野が開け、問題点も明らかになることが確認できて有意義であった。その結果をもふまえて、同内容で平成13年9月13日にヨーテボリ大学(スエーデン)で開催された日本研究集会で平川、菅原が研究発表を行い、9月19日に駿台アイルランド国際学校(アイルランド)で開催された講演会で牧野が研究発表を行った。その成果は来年度にまとめて刊行の予定である。 また9月末には、牧野、平川、ヒューズ、劉が共著者となった論文集、Lafcadio Hearn in International Perspectivesを刊行した。 平成14年1月26日に第2回の研究会を開き、牧野が「クレオールの"母"-ハーン『ユーマ』について」との題で研究発表を行い、また研究分担者の各々の研究の進展具合について、および14年度における共同研究の学会発表および刊行について協議した。 14年度は、4月に台湾大学主催シンポジウム「ポストコロニアリズム-台湾と日本」で牧野、平川、菅原、井上、劉が研究発表し、5月にマルティニークでのシンポジウム「エグゾートの軌跡-第二回」で牧野、平川、ヒューズが研究発表の予定である。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 牧野陽子: "民話を語る<母>-ラフカディオ・ハーン『ユーマ』について-"成城大学『経済研究』. 156号. 1-30 (2002)
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[Publications] Katsuya Sugawara: "The Pilgrimage of Nagai Kafu to the U.S and France and His Life of Exile in Japan"Return to Japan from <Pilgrimage> to the Wast. Aarhus Univ. Press. 109-124 (2001)
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[Publications] 劉 岸偉: "小泉八雲與近代中国"香港中文大学『二十一世紀』. 第66期8月号. 111-121 (2001)
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[Publications] 井上 健: "明治期『太陽』の翻訳文学紹介をめぐって"鈴木貞美編『雑誌『太陽』と国民文化の形成』. 思文閣出版. 435-460 (2001)
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[Publications] 井上 健: "研究社"翻訳街裏通り-山が青昼のB級翻訳. (2001)
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[Publications] Hirakawa, Hughes, Makino, Liu, 他 共著: "Comparative Literature a Culture Program, University of Tokyo"Lafcadio Hearn in International Perspectives. 132 (2001)
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[Publications] 平川祐弘: "日本をいかに説明するか-文化の三点測量"葦書房. 404 (2001)