2002 Fiscal Year Annual Research Report
日本における生命観から見た性愛観:その学際的・通史的研究
Project/Area Number |
13610694
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Research Institution | International Research Center for Japanese Studies |
Principal Investigator |
鈴木 貞美 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (60179207)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 章一 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (40135603)
早川 聞多 国際日本文化研究センター, 文化資料研究企画室, 教授 (10208605)
小松 和彦 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (90111781)
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Keywords | 生命観 / 性愛観 / 羞恥心 |
Research Abstract |
(1)近世、近現代における各分野の文献調査を進め、近現代については、アンソロジー刊行にむけて、企画案を練りつつある。全10から12巻で検討中。 (2)各自の分担分野について分析を進めた。鈴木貞美は学際的な観点から明治期における進化論受容の概要をまとめ、大正期に盛んになる性愛を神聖視する思想の発現のしくみを解明した。 小松和彦は中世から現代までの妖怪、怪異の研究を進め、そこに見られる性愛観の反映を分析に着手した。 早川聞多は枕絵の見立ての解読を進めることを通して、とりわけ鈴木春信の枕絵をとおして徳川中期における性愛観の様態をまとめた。 井上章一は近現代における女性の差恥心の変容を、とりわけ下着に関するそれをまとめた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 鈴木貞美: "生命観の近代-進化論受容をめぐって"日本の哲学. 第3巻. 52-70 (2002)
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[Publications] 早川聞多: "春信の春、江戸の春"文藝春秋(新書). 187 (2002)
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[Publications] 井上章一: "パンツが見える。-羞恥心の現代史"朝日新聞社(選書). 386 (2002)