2001 Fiscal Year Annual Research Report
犯罪者の処遇と治療共同体:社会復帰のための自助グループの可能性について
Project/Area Number |
13620077
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
石塚 伸一 龍谷大学, 法学部, 教授 (90201318)
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Keywords | 薬物依存 / 自助グループ / ダルク / アミティ / 治療共同体 / 医療モデル / 司法モデル / 福祉モデル |
Research Abstract |
(1)海外調査 2002年3月、アメリカ合衆国アリゾナ州ツーソン所在のアミティのCircle Tree Ranchおよびカリフォルニア州ロサンジェルス所在のAmistad de Los Angelesを訪問し、聞き取り調査を実施した。2002年3月、刑事立法研究会主催のシンポジウム「21世紀の刑事施設:グローバル・スタンダードと市民参加」に参加した。「過剰拘禁の刑務所の民営化」(日本弁護士連合会)、「英国における主席保護観察監察官の役割について」龍谷大学矯正・保護課程)に関するロッド・モーガン氏(英国首席保護観察監察官)の講演会に参加した。 (2)国内調査 2002年2月、北九州ダルクおよび北九州医療刑務所を訪問し、実態調査を行った。2001年12月に開催された厚生科学研究費補助事業(医薬安全研究事業)の一環として行われた「薬物依存・中毒者の予防、医療、アフターケアについての研修会」(国立肥前療養所)に参加した。2002年3月、同研究班主催の研究会(市川市)に参加した。2001年6月に開催されたアルコール関連問題学会(札幌市)において、「治療共同体(TC)とリーガル・モデル(LM)」について報告した。 (3)アミティ研究会 アミティのスタッフを日本に招聘するため京都アミティ研究会の協力を得て、8回の研究会、3回の準備学習会を開催していたが、米国における9月11日の同時多発テロのため、計画を変更せざるを得なくなった。そのため、10月17日には代替プログラムとして、坂上香(映像ジャーナリスト)、近藤恒雄(日本ダルク代表)、野田正人(立命館大学教授)の3氏をお招きし、シンポジウムを開催した。なお、全国アミティ招聰委員会と協力して、準備作業に関与した。 以上
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 石塚伸一: "刑事政策におけるパラダイム革命(再論)-国家的パラダイムから市民的パラダイムへ-"龍谷法学. 34巻2号. 187-215 (2001)
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[Publications] 石塚伸一: "日本の無頼な10代"JAPAN'S TOUGH TEENS""学術の動向. 6巻9号. 30-34 (2001)
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[Publications] 石塚伸一: "精神科医療と保安処分:ドイツの場合と日本の場合"法学セミナー. 563号. 36-40 (2001)
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[Publications] 石塚伸一: "司法改革と犯罪者の処遇"法律時報増刊・シリーズ司法改革III. 181-184 (2001)
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[Publications] 石塚伸一: "触法精神障害者の処遇"法律時法. 77巻2号. 36-42 (2002)