2002 Fiscal Year Annual Research Report
犯罪者の社会復帰と治療共同体-アミティに関する実証的研究-
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13620077
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
石塚 伸一 龍谷大学, 法学部, 教授 (90201318)
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Keywords | 薬物依存 / 自助グループ / 触法精神障害 / アミティ / ダイヴァージョン / 過剰収容 / NA / ドラッグ・コート |
Research Abstract |
2001(平成13)年度の調査研究を踏まえ、日本における薬物依存症者の自助グループである(ダルク、フリーダム、NAなど)を継続的に調査するとともに、2000年4月に来日したアメリカの暴力被害者のための社会復帰支援グループであるアミティの実態調査を行い、その日本への影響について調査研究を実施した。 前年度(2002年3月)、アリゾナ州ツーソンおよびカリフォルニア州ロサンゼルス所在のアミティ施設を訪問調査した。その成果をまとめて、日本の関係者に報告し、意見を聴取した。2003年3月には、カリフォルニア州ロサンゼルスおよびハワイ州ホノルルの郡および州のドラッグ・コート(薬物専門裁判所)を訪問調査し、処遇プログラムのプロバイダーの活動についても実態調査を実施した。その結果、アミティやNAなどの自助グループについては、高い評価が与えられていることが明らかになった。 国内においては、龍谷大学矯正・保護研究センターのアカデミック・フロンティア事業(AFC)「21世紀・新『刑事政策』プロジェクト(NCRP21)」および厚生労働省科学研究補助金医薬安全事業「薬物依存・中毒者の予防、医療およびアフターケアのモデル化に関する研究」と協力して、薬物依存症者および触法精神障害者の社会復帰のための処遇プログラムを作成中である。また、京都においては、「京都でアミティを学ぶ会」と協力して、セミナーやミーティングを5回開催し、薬物問題の啓発活動として、日本ダルク、大阪ダルク、大阪弁護士会、龍谷大学、横浜ダルクなどにおいて、研究の成果を発表した。 次年度に向けて、具体的な薬物依存症からの回復プログラムの設計や広報教材の開発を準備している。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 石塚 伸一: "法律よりみた薬物依存・中毒者の処遇に関する法律モデル"薬物依存・中毒の予防、医療及びアフターケアのモデル化に関する研究報告書. 33-39 (2002)
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[Publications] 石塚 伸一: "治療共同体(TC)とリーガル・モデル(LM)"日本アルコール関連問題学会誌. 第4巻. 149-156 (2002)
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[Publications] 石塚 伸一: "ヒト・クローンと刑事規制〜クローン人間を作ろうとする行為を刑罰で禁止できるのだろうか?〜"法学セミナー. 第573号. 2-6 (2002)
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[Publications] 石塚 伸一: "世紀末の刑事立法と刑罰理論"法の科学. 第32号. 36-49 (2002)
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[Publications] 石塚 伸一: "刑務所の中の健康診断-名古屋刑務所・職員暴行事件の教訓"法律時報. 75巻3号. 1-4 (2003)
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[Publications] 石塚伸一, 大山正弘, 渡辺修: "刑事法を考える"法律文化社. 241 (2002)