2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13630023
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
宮澤 和俊 南山大学, 経済学部, 助教授 (00329749)
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Keywords | 公的介護保険 / 公的年金 / 経済成長 / 人的資本蓄積 / 社会保障制度 / 家族制度 |
Research Abstract |
1.論文 前年度の研究成果の一部を論文にまとめ公刊した(1).人的資本形成(教育)が能力に依存する経済を想定し,能力が低く低成長にある経済が年金制度の拡大により高成長均衡に移行し得ることを示した(2).論文は改訂を終え掲載が受理されている.教育補助金の成長率効果を分析した論文(Brauninger and Vidal(2000) : Journal of Population Economics)の分析上の不備を指摘し,短期分析の結果が長期分析にもあてはまることを示した(3).論文は改訂を終え掲載が受理されている. (1) "Social Security as Education Subsidies, "Nanzan Journal of Economic Studies Vol.17, No.1,59-70,2002. (2) "Public Pensions and Take-off," forthcoming in Journal of Pension Economics and Finance. (3) "Private versus Public Financing of Education and Endogenous Growth : a Comment on Brauninger and Vidal, "forthcoming in Journal of Population Economics. 2.学会報告 前年度の研究成果を国際学会にて報告した.討論者との質疑応答を通して論文の問題点を明確にした.報告論文は雑誌に投稿後,現在改訂作業中である. "Simple Criteria of Growth-Enhancing Social Security Systems," International Institute of Public Finance, Helsinki, Finland,2002年8月. 3.研究会開催 村田美希氏(松阪大学)に介護産業への補助金政策に関する報告をして頂いた.家族介護,在宅介護支援,施設介護という異なる介護形態を想定し,各サービス間の補完性に着目した理論分析であった.補助金政策により高齢者の利用可能な介護サービスの多様性が増すこと,また一定の条件のもとで要介護者の厚生が改善されることが示された. 村田 美希(松阪大学),「介護産業への補助金政策」,松阪大学,2002年8月.
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Research Products
(1 results)