2003 Fiscal Year Annual Research Report
外国為替ディーラーの雇用形態が為替レートのボラティリティに与える影響に関する研究
Project/Area Number |
13630111
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
福澤 勝彦 長崎大学, 経済学部, 教授 (00208935)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須齋 正幸 長崎大学, 経済学部, 教授 (40206454)
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Keywords | 為替ディーラー / 雇用形態 / トーナメント / ティーム生産 / インセンティブ契約 / 為替 / 情報 |
Research Abstract |
本年度の研究実績 本年度は初年度依頼続けている雇用形態のいくつかの代表的なものについての理論分析および既存研究のサーベイを行った.様々な雇用形態のもつ利点と欠点等をあきらかにしていく作業を行い,固定給,右上がりの年齢-賃金プロファイル,またインセンティブ契約,ティームの中での賃金と雇用のあり方などを,比較検討した.その上で,為替ディーラーの雇用形態としてどのようなものが望ましいのかの分析をおこなった.特にトーナメント形式の雇用形態の特質について欧米の為替ディーラーの雇用形形態との類似性が多いという観点から中心的に研究を行った.トーナメント形式の雇用形態の場合,勝者への報酬と敗者の扱いの2点が,労働者のやる気に対してどのような影響を与えるのかを検討した. 他方,為替ディーラー等の金融関連への人材育成の実態について,今後為替の問題が重要になると思われる中国における金融関係の人材育成システムの現状について経済系大学で現地調査を行った.経済系の大学における金融関連の教育の実態および研究の状況について,研究者と意見交換を行い,また卒業生の就職状況などについて調査を行った.金融における教育システムの整備は着実になされていること,現在上海の好景気にもかかわらず大卒の就職は厳しい実態など,有益な情報を得ることができた.
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Research Products
(1 results)