2002 Fiscal Year Annual Research Report
新しい経営数学のあり方と文系学部における教育方法の研究
Project/Area Number |
13630136
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
臼井 功 横浜国立大学, 経営学部, 教授 (90018052)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 伸英 学習院大学, 経済学部, 教授 (10118763)
大槻 繁雄 武蔵工業大学, 工学部, 教授 (50070644)
飯原 慶雄 東洋大学, 経営学部, 教授 (00065426)
高橋 裕 専修大学, 商学部, 助教授 (70317634)
内野 明 専修大学, 商学部, 教授
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Keywords | 経営数学 / OR / MS / カリキュラム / シラバス / 教育方法 / 教材 / WWW / 双方向型教育支援 |
Research Abstract |
社会経済の著しい変化に応じて,経営数学ないし経営科学(MS/OR)の理論の進展は著しく,また従来経営数学の課題とは考えられてこなかった諸問題にもその適用が求められるようになっている.しかし,その一方で,数理的なアプローチは特に文系学部の学生にますます敬遠されるようになっている.本研究はこのような状況のブレイクスルーを目的として,研究参加者を,(1)経済のソフト化・サービス化・情報化に対応し,社会全体との調和のとれた経営を目指す新しい経営数学の体系化をはかるとともに,標準的なカリキュラム体系,シラバス案を提示するシラバス/カリ体系化チームと,(2)情報機器の利用,マネジメントゲームなど従来の枠にとらわれない経営数学教育方法および具体的教材内容の提示を行う教材モデル開発チームの2チームに分け,チーム毎に調査研究を行うとともに,2チーム合同のミーティングも数回行った. 各チームの研究成果の概要を示すと次の通りである:(1)シラバス/カリ体系化チームでは,標準的なカリキュラム体系,シラバス案を提示するためにアンケート調査を行って,経営数学関連科目の内容・程度・方法等を調査分析するとともに,通常のオペレーションズ・リサーチの授業ではふれられないマーケティング論,ファイナンス論,組織論等において利用されている数学の内容や程度について調査研究した.(2)教材モデル開発チームでは,昨年度までに開発した教材の問題点とその修正方法について検討を重ね,WWWをインフラストラクチャとする,大学数学の双方向型マルチメディア教育支援システムの開発や,関数の視覚化,学習者の計算試行の管理,表計算を利用したモデル計算,原価計算などの演算練習を行うことが出来る数学教育支援システムの開発を行った.
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 飯原慶雄: "現在価値ルールとリアル・オプション"経営論集(東洋大学経営学部). 57号. (2002)
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[Publications] 臼井 功: "イシュー・リンケージとナッシュ交渉解"貯蓄経済理論研究会年報. 18巻. 21-33 (2003)
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[Publications] 山田 堯: "人と人との関わりについての一考察(V)"防衛医科大学校進学課程研究紀要. 26号. 103-121 (2002)
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[Publications] 田中 伸英: "発散型システムを測る指標の理論的研究"日本経営数学会誌. 24・1. 1-8 (2002)
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[Publications] 内野 明: "21世紀日本の人口モデルにむけた基礎的考察"専修大学商学研究所年報. 27巻. (2003)
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[Publications] 高萩栄一郎, 高橋裕他: "講義と連動して使うWeb学習システム"情報科学研究(専修大学). 23号. 51-72 (2003)
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[Publications] 高橋 裕: "コンピュータとインターネット"ムイスリ出版. 197 (2003)