2001 Fiscal Year Annual Research Report
企業の変遷過程にみる企業行動の調査と分析-試行的実証研究
Project/Area Number |
13630139
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
関口 秀子 神戸大学, 経済経営研究所, 助手 (70031391)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶原 晃 神戸大学, 経済経営研究所, 助教授 (70243368)
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Keywords | 企業変遷 / 企業系譜図 / 商号変更 / 合併 / 設立 / 企業行動 |
Research Abstract |
本研究では,まず,わが国企業の設立・合併・分離や組織変更・商号変更等(以下,変遷事由という。)の継承関係を中心とする企業変遷を図式化する。次に,その図式化された結果としての系譜図を作成したうえで当該図式を変遷事由等によって分類し,時点的要素も加味した企業の変遷パターンを導出する。さらに,導出された企業変遷パターンと企業行動を規制する社会経済的関連性を実証的に明らかにする。調査対象期間は,戦後から現在に至る約半世紀,サンプル企業数は約50社である。 初年度である平成13年度は,企業変遷を図式化するため,即ち企業系譜図を書くための準備作業として,有価証券報告書を中心に,変遷事由として図式化するべき事項や対象とするべき項目を決定し,変遷の背景となった経済的・制度的要因についても検討した。 上記作業と同時並行的に企業系譜図作成作業を行い,六大企業集団を構成する企業から抽出したサンプル企業約50社中,半数の系譜図を作成した。 得られた主な知見としては,第1に,有価証券報告書や各企業のホームページ等を調査した結果,企業毎に変遷の記述に精粗があったこと,第2に,企業変遷事由の表記方法が多様であったこと,第3に,作成された企業系譜図の一般的有効性として,当該企業の変遷概要の一覧性と情報のコンパクト化による簡便性が確認できたこと,第4は,個別企業或いは業種間による発展形態の特色,例えば,財閥解体後,財閥系商社の三菱商事は第二会社が発展し,三井物産は新設会社が第一会社を合併する形態で発展した等,が明らかとなった。
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Research Products
(1 results)