2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13630163
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
後藤 實男 滋賀大学, 経済学部, 教授 (20116297)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 康裕 滋賀大学, 経済学部, 講師 (20335160)
頼 誠 滋賀大学, 経済学部, 教授 (70191674)
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Keywords | 景気動向 / 事業目標 / 原価管理 / 利益管理 / 会計士・税理士 / 経営戦略 / 経営課題 / コミュニケーション |
Research Abstract |
研究の推移と進展 1.当年度においては、日本では精力的に彦根地区の地場業界(主にバルブ業界)の主要企業を訪問し、聞き取り調査を蓄積すると共に、英国においては取得済みの質問票調査結果の分析を進めた。 2.日本における聞き取り調査の結果、彦根地区の地場産業の景気動向、市場動向、技術動向、競争環境、経営課題、等が明らかになり、質問票の作成と精緻化が可能となった。この質問票に基づき、さらに企業訪問の範囲を広げ、日英の比較が可能なデータ蓄積が進行しつつある。 3.英国では質問票調査結果の分析の進展により、英国マンチェスター地方の地場産業の実態が明らかになり、特にその経営戦略・財務管理・原価管理・会計原価計算等の実務に関する多くの発見が得られた。中でも、原価管理、財務情報、原価情報の利用に関しては、これまでの一般の理解を覆す実態が浮かび上がり、その合理的説明のための理論の構築に向け,現在鋭意検討中である。 今後の展望 1.我が国においては企業訪問の範囲を一層広げ幅広くデータを得るとともに、その分析に着手する。 2.英国では、得られた発見を補足するためのデータ分析を進めるとともに、新発見と整合的な理論を完成させる。 3.この英国での研究の進展を利用することにより、我が国のデータの分析と理論的解釈を進めるとともに、両国間の比較分析に着手し、両国間の実務の違いの解明、それを説明する統合理論の構築を試みる。
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