2002 Fiscal Year Annual Research Report
フィデュシャリー・アカウンティングに関する基礎的研究
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13630170
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Research Institution | Nihon University, College of Economics |
Principal Investigator |
今福 愛志 日本大学, 経済学部, 教授 (80059740)
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Keywords | フィデュシャリー / フィデュシャリー・アカウンティング / コーポレート・ガバナンス / コーポレート・ガバナンスの会計学 / 経営者報酬 |
Research Abstract |
平成13年度〜14年度の2年間において、研究課題「フィデュシャリー・アカウンティングに関する基礎的研究」に関して、つぎの2つの点で一定の成果をあげた。 ・フィデュシャリー・アカウンティングを形成する前提となる経済システムをフィデュシャリー・キャピタリズムとしてとらえ、その中心にフィデュシャリー・インベスターが位置している状況を明確にしたことである。それに対応して、フィデュシャリー・インベスターの投資行動がどのように代わり、それが会計のディスクロージャーに対してどのようなインパクトを与えているのかについて、一連のプロセスについての全体像を提示したことである。 ・フィデュシャリー・アカウンティングの問題が、会計制度レベルではいま、コーポレート・ガバナンス問題として表れていることを明らかにし、コーポレート・ガバナンスの会計(制度)問題がカネの運用を委ねられたフィデュシャリー責任と密接に関連していることについて、国内外の理論と制度の動向に照らして、検討した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 今福愛志: "退職給付会計基準改革の方向-米国の年金会計処理の実態に関連して-"経理研究(中央大学経理研究所). 第46号. 1-9 (2002)
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[Publications] 今福愛志: "会計とコーポレート・ガバナンス-コーポレート・ガバナンスの会計学の構築-"會計. 163巻4号. (2003)
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[Publications] 今福愛志(代表者): "わが国企業への退職給付の会計基準の影響に関する実態調査"産業経営動向調査報告書(日本大学経済学部産業経営研究所). 第26号. 1-159 (2003)
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[Publications] 今福愛志: "日本企業のコーポレート・ガバナンスをめぐる2つの側面-コーポレート・ガバナンスの内的側面と外的要因-"日本大学経済学部/中国・復旦大学日本研究センター共催シンポジウム『市場化と政府の役割』. 121-134 (2003)
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[Publications] 今福愛志: "企業再編の会計をめぐる諸問題"みずほ年金レポート. NO.44. 16-25 (2003)
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[Publications] 今福愛志(編著): "企業統治の会計(編著書)"東京経済情報出版. 1-169 (2003)