2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13640144
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Research Institution | Osaka International University |
Principal Investigator |
竹之内 脩 大阪国際大学, 名誉教授 (20029375)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 龍彦 前橋工科大学, 工学部, 教授 (10269300)
小川 束 四日市大学, 環境情報学部, 教授 (90204081)
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Keywords | 和算 / 古今算法記の遺題 / 関 孝和 / 田中 由真 / 大成算経 / 中国の数学 |
Research Abstract |
(1)古今算法記遺題の研究 古今算法記遺題15問について、江戸時代の研究「発微算法」、「算法明解」、「発微算法演段諺解」、「和漢算法」の解について考究した。とくに、関孝和による発微算法、田中由真による算法明解においては、最終解しか示されていないので、その解釈は困難である。建部賢弘は発微算法演段諺解を作り、その解に至る演段を与えたが、それもまた晦渋である。本研究者は、これらの解を比較検討し、本研究者独自の創意を加えて、「古今算法記自問一十五好之答術」という冊子を作成した。本研究者は、この關、田中の研究が、後の傍書術への過程を示すものとして注目している。 (2)關孝和の業績の再評価 関孝和の業績については、すでに多くの人によって研究がなされているが、本研究者をはじめ、数人のグループによって、その再評価をしようとしている。特に、「大成算経」は、關の業績を盛る最も大切な文献であるにも係わらず、これが、徹底的に研究されたようには思われない。これの共同研究をすすめている。 (3)中国13世紀の数学の研究 中国では、13世紀数学は異常な発展をしたが、その成果は、まだ日本によく知られていない。本研究者は、朱世傑「四元玉鑑」、李冶「測円海鏡」について、研究し、いくつかの発表をした。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] TAKENOUCHI OSAMU: "On the "Sea Mirror of Circle Measurement"of Li Ye"Proceedings of the Fourth International Symposium on the History of Mathematics And Mathematical Education Using Chinese Characters, Maebashi 1999. (2002)
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[Publications] 竹之内 脩: "古今算法記自問一十五好之答術"風草工房. 200 (2002)