2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13640233
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
土橋 一仁 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (20237176)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 文男 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (70154094)
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Keywords | 双極分子流 / 原始星 / 分子雲コア / 暗黒星雲 / 星間分子雲 / 星間物質 / 星形成 / 大質量星 |
Research Abstract |
本研究の目的は、大質量原始星候補天体IRAS 22134+5834およびH2O 092.67+03.07に附随する分子流の速度構造を調べることにより、分子流の回転を検出・定量し、星形成研究の大問題の一つである角運動量問題の解決の糸口を得ることであった。平成13年度末までに、IRAS22134+5834に対して野辺山45m鏡による観測を行い、分子流の速度場を詳細に調べた。また、野辺山ミリ波干渉計(NMA)による一酸化炭素分子の同位体観測も遂行し、星のもととなるコアの運動状態を調べるためのデータも取得た。解析の結果、分子流の速度場は当初予想していた以上に複雑であり、小さなスケールでの分子流の回転をクリアーな形で検出することは難しいかもしれないということが分かった。観測結果の一部はすでに論文として発表しているが、今後、さらに高角分解能でのデータを追加し、さらに小さいスケールでの分子流の回転の検出を試みたい。GH2O 092.67+03.07は本研究の目的を遂行するためにはより適したターゲットである。平成14年度末までに、NMAによる一硫化炭素および一酸化炭素分子輝線による観測を完了させることができた。この観測では、1"-2"の高い角分解能で分子流の運動状態を調べることが可能である。解析作業はまだ完了していないが、原始星の中心部から細長く伸びた双極分子流の回転運動を捉えつつある。解析作業を出来るだけ早く完了させ、学術雑誌上で結果を発表する予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] K.Dobashi, H Uehara: "A Co Outflow and a Molecular Cloud Core Associated With a Young Massive Star IRAS 21134+5834"Publ.Astron.Soc.Japan. Vol.53. 799-809 (2001)
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[Publications] K.Dobashi, Y.Yonekura, Y.Hayashi: "A New Look at CO Outflows in the Dark Cloud Complex near IC5146"Publ.Astron.Soc.Japan. Vol.53. 811-820 (2001)
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[Publications] 上原隼, 土橋一仁, 神鳥亮, 佐藤文男: "Digitized Sky Survey を利用した「暗黒星雲博物館」の作成"地学教育. 55巻. 13-22 (2002)
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[Publications] 土橋一仁: "Digitized Sky Survey を利用した暗黒星雲の全天探査"天文月報. Vol.95. 334-338 (2002)
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[Publications] 佐藤文男, 土橋一仁, 三宅玲子: "カメレオン座分子雲領域の星間ガスの研究"東京学芸大学紀要 第4部門. 54巻. 131-141 (2002)
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[Publications] S.Nishiura, K.Onishi, K.Dobashi: "Optical Imaging of the Radiant Points of Leonids during 2001 storm with the 105cm Kiso Schmidt Telescope"Publ.Astron.Soc.Japan. Vol.54. L83-L88 (2002)