2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13640265
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
福来 正孝 東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (40100820)
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Keywords | SDSS / 測光標準星 / 銀河光度函数 / 楕円銀河 / 星生成率 / CDM模型 / 銀河進化 |
Research Abstract |
初年度の研究成果中間状況を先の計画調書3頁に記したる「研究目的」に則して述べる。I-(1)SDSSの初期データ公開に鑑み以前より作業を行ってきた測光校正の仕事を進めその中心をなす測光標準星の部分を出版した。亦データ公開に必須となる銀河分光標的の撰定基準に関する論文の内高輝度赤色銀河に関するものを先に出版し通常銀河に関するものは現在投稿中である。これにて約十年に亘り続けて来た準備作業の主要部分が発表された事になる。SDSSのデータを用いたサイエンスは日米の各メンバーが分担協力して行っているが報告者が現在中心になって進めているのは銀河の形態分類とその結果を利用した銀河の性質(特に星形成史とその進化の問題)でありこのうち光度函数、楕円銀河の星生成活動可能性、及び渦巻銀河の星生成に拠る輝線生成率に関する研究は畧仕上っており論文を纏めつつある。これらは敦れもI-(2)に属する研究と考えられる。I-(3)の研究に関しては未だ手が着いていない。II.Ostriker氏等との共同研究としてCen-Ostrikerシミュレーションを援用しCDM宇宙に於ける銀河光度函数及び色函数の進化を計算し現在得られている対応する観測量と矛盾しないことを示し論文を出版した。現在この仕事を一歩進め銀河の諸性質の進化の様相殊に星生成史の問題の研究を継続中である。またCDM模型とは整合しない伝統的立場に基づく銀河進化の描線が観測と矛盾しないか否かに関した研究も併行して進めている(共同研究者Peebles氏の中間報告(astro-ph/021015を参照)。IIIに関する研究は現在中断している。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] K.Nagamine, M.Fukugita, R.Cen, J.P.Ostriker: "Evolution of the luminosity function and colours of galaxies in a cold dark matter universe"Mon. Not. Roy. astr. Soc.. 327. L10 (2001)
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[Publications] E.S.Sheldon, et al.: "Weak lensing measurements of 42 SDSS/RASS galaxy clusters"Astrophys. J.. 554. 881 (2001)
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[Publications] D.E.Banden Berk, et al.: "Composite quasar spectra from the Sloan Digital Sky Survey"Astronomical J.. 122. 549 (2001)
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[Publications] D.J.Eisenstein, et al.: "Spectroscopic target selection for the Sloan Digital Sky Survey"Astronomical J.. 122. 2267 (2001)
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[Publications] J.Allyn Smith, et al.: "The u' g' r' i' Standard Star System"Astronomical J.. (印刷中). (2002)
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[Publications] C.Stoughton, et al.: "Sloan Digital Sky Survey : Early Data Release"Astronomical J.. 123. 485 (2002)