2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13640429
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Research Institution | National Institute of Polar Research |
Principal Investigator |
野木 義史 国立極地研究所, 研究系, 助教授 (90280536)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 尚人 国立極地研究所, 研究系, 助教授 (30202964)
船木 實 国立極地研究所, 研究系, 助教授 (10132713)
福田 洋一 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (30133854)
本吉 洋一 国立極地研究所, 研究系, 教授 (90211606)
白石 和行 国立極地研究所, 研究系, 教授 (90132711)
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Keywords | ゴンドワナ / 大陸分裂 / テクトニクス / 海洋底拡大 / ホットスポット / 地磁気 / 重力 / 地質 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き、ゴンドワナ再構築に関わるデータベースの編集・構築シテムの環境整備を行い、また、既存のデータベースの最新情報、特に南極関連の情報収集を引き続き行った。 南ケルゲレン海台に隣接する東エンダビー海盆に関しては、ケルゲレン・ホットスポットとそれに関係した初期分裂時に活動していた海嶺軸の発展に関する推定も行った。東エンダビー海盆の構造物の走向を類推した結果、南ケルゲレン海台の西側では、V型の形の構造物が多く存在し、これらが、ケルゲレン・ホットスポットと当時の海嶺系との相互作用によって形成された構造物であると結論した。しかしながら、南ケルゲレン海台の西側でも、東経60度付近より西では、V型の形の構造物は見られなくなり、ほぼNW-SE走向の構造物が卓越する。この地域の海洋底は、ケルゲレン・ホットスポットの影響を受けなかったが、ケルゲレン・ホットスポットの影響を受けた海嶺とほぼ同時期に形成された海洋底であると考えられる。また、エラン・バンクの北側では、ほぼNSからNNW-SSE走向の構造物が卓越している。南極大陸近傍のNNW・SSE走向の構造物は、初期分裂時の方向を示している可能性が強く、エラン・バンクの北側の走向とほぼ同じであることから、エラン・バンクの北側も初期分裂時に形成された海洋底である可能性が高い事がわかった。 また、南極、リーセルラルセン山地域のナピア岩体に貫入する太古代塩基性貫入岩類から得られた試料に対して古地磁気測定を行った。その結果、ほとんどの塩基性貫入岩類の試料が、1〜3成分の安定な残留磁化成分をもつこと、低消磁段階で認められる残留磁化成分は、最近、地球磁場で獲得された二次的磁化成分と考えられるものが多いこと、また、高消磁段階で認められ残留磁化成分の方向は、NE系の走向を示す貫入岩類とN-S系の走向を示す貫入岩類とでは異なる可能性があること等がわかった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Nogi, Y., Seama, N.: "Basement orientation in the East Enderby Basin, Southern Indian Ocean"In Antarctica at the close of a millennium, ed. Gamble, J.A., Skinner, D.N.B. and Henrys, S., The Royal Society of New Zealand Bulletin. 35. 539-547 (2002)
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[Publications] Kobayashi, R., Kaminuma, K., Nogi, Y., Kanao, M.: "Aftershock activity of the 25 March 1998 great earthquake"In Antarctica at the close of a millennium, ed. Gamble, J.A., Skinner, D.N.B. and Henrys, S., The Royal Society of New Zealand Bulletin. 35. 589-593 (2002)
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[Publications] Takigami, Y., Ishikawa, N., Funaki, M.: "^<40>Ar-^<39>Ar age analysesof some intruded rocks from Mt. Riise-Larsen in the Napier Complex"Polar Geoscience. 15. 37-45 (2002)
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[Publications] Dolinsky, P., Funaki, M., Yamazaki, A., Ishikawa, N., Matsuda, T.: "The results of magnetic surveys at Mt. Riiser-Larsen, Amundsen Bay, Enderby Land, East Antarctica, by the 42nd Japanese Antarctic Research Expedition"Polar Geoscience. 15. 80-88 (2002)
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[Publications] Kawasaki, T., Sato, K., Motoyoshi, Y.: "Experimental constraints on the thermal peak of a granulite from McIntyre Island, Enderby Land, East Antarctica"Gondwana Research. 5. 749-756 (2002)
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[Publications] Nutman, A.P., McGregord, V.R., Shiraisi, K., Friende, C.R.L., Bennett, V.C., Kinny, P.D.: ">3850 Ma BIF and mafic inclusions in the early Archaean Itsaq Gneiss Complex around Akilia, southern West Greenland? The difficulties of precise dating of zircoon-freeprotoliths in migmatites"Precambrian Research. 117. 185-224 (2002)