2002 Fiscal Year Annual Research Report
博多・釜山間フェリーによる対馬暖流のリアルタイムモニタリングシステムの構築
Project/Area Number |
13640439
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
尹 宗煥 九州大学, 応用力学研究所, 教授 (80111459)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広瀬 直毅 九州大学, 応用力学研究所, 助教授 (70335983)
増田 章 九州大学, 応用力学研究所, 教授 (60091401)
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Keywords | ADCP / 流量 / 対馬暖流 / フェリー / リアルタイム / 博多・釜山 / モニタリング / 季節変動 |
Research Abstract |
1.1997年2月より、フェリーを利用して、博多・釜山間の鉛直横断面の流速分布を1週間に6断面を計測し、月1回の割合で直接フェリーに出向きデータの回収を行なってきたが、平成13年度に電話回線を利用した自動伝送システムを構築し、3回/週の割合でデータの回収が行なえるようになった。本年度はそのシステムを使用することによって博多・釜山間横断面の流速構造をほぼリアルタイムでモニターをしており、そのデータをデータベースに蓄積している。 2.流速データを利用して、主要8分潮の潮流成分の高精度分離を行ない、潮流成分を除去した残差流から対馬暖流の流量の変動をモニターし、解析している。流量の季節変動はもちろんのこと数日から1ヶ月程度の短周期変動の解析も行ない、8日〜16日周期の変動は大気圧と風の変動との相関が高いことが分かった。 3.残差流と博多・厳原・釜山間の潮位差を比較検討し、潮位差から流量を推定する式を求めた。これによって過去の流量変動の推定が可能になった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 金慶烈, 金口, 姜東鎮, Yuri Nikolaevich Volkov, 尹 宗換, 竹松正樹: "CREAMSで見た変化する東海/日本海"海の研究. 11・3. 419-429 (2002)
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[Publications] Takikawa, T., J.H.Yoon, K.-D.Cho: "Tidal current in the Tsushima Straits estimated from ADCP data by Ferryboat"Journal of Oceanography. 39. 37-47 (2003)
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[Publications] 尹 宗換: "気候変動と水災害(温暖化後の日本海の海洋循環)"信山社サイテック. 140 (2002)