2002 Fiscal Year Annual Research Report
礫の挙動と水深・流速との関係解明のための河川常時観測システムの開発と観測
Project/Area Number |
13640454
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
川邉 孝幸 山形大学, 教育学部, 教授 (00214685)
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Keywords | 侵食・運搬・堆積 / 河床変動 / ドップラー流速計 / 礫質河川 / 乱川 / Easy-Q |
Research Abstract |
1.河川における礫サイズ粒子の運搬過程を明らかにするために,常時観測システムを構築して,河川の水深および表面流速の,平常時および増水時を通した定期的なデータの収集をおこなうために,Nortec AS社製ドップラー型二次元流速・河床形態モニターEASY Qを導入して,奥羽山地から山形盆地に流入する礫質河川である乱川の中流および下流において常時観測をおこなった. 2.本格的に観測をおこなった平成14年には,7月から11月にかけて,数回の増水があったが,そのうち,大きな河床変動を伴う増水は、7月11日〜13日の台風6号に伴う降雨によるもので,河床を構成していたpebbleサイズの礫が増水時の流速2m位から移動し始め,2.5m/secに達する段階で岸近くに設置してあった流速計が埋没し,さらに流速が増した後の減水時に流速約3m/secになって再び流速計は露出し始めた.この結果から,増水時には河床の下方浸食がおこって礫を側方および下流方向に移動させ,減水時には側方浸食が卓越して,礫を下流方向に運搬し,州を成長させて堆積させることが明らかになった.
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